3月の読書録
3月と言えど、2月の遅れ?を取り戻すかの如く雪多めの日々のなか
ポツポツ読んだものたち。
こわれもの(浦賀和宏)
その話は今日はやめておきましょう(井上荒野)
単行本の装丁に惹かれて数年前に購入し、積読しまくっていたのを読了。
題名も気になるし。
この作品の文庫版のカバー絵だったら、たぶん題名に惹かれても手に取らなかったかもしれない。単行本と文庫本でこんなに装丁違うんだとびっくりしたが、そんなの珍しい事ではない。単行本の方が内容に沿っている感じだし。
だけど、このなんか可愛いんだがグロいんだかどっち!!っていう装丁はズルい。
全く邪道な本の選び方をしている私はこんな風に良本と出会えない事がきっと多いのだろうなあ。
ぼくの死体をよろしくたのむ(川上弘美)
各話が印象的過ぎて、好きすぎたので別途まとめたものを、そのうち・・・・(詳しくは全然まとまっていないの確定)
寝ても覚めても(柴崎友香)
こういう作風、初めてかもしれない。なんだろう?何が違うのだろうかと思ったら、主人公の語り口調で進む物語だった。〇〇年〇月と日記のように淡々と進んで行く。他の誰かの視点、第三者の視点、など一切なく、全て主人公の視点で進んで行く。
途中から、偶然にしては出来過ぎじゃない?がまあなくもないか、、、、、
から、結構強引な展開だけど、、、、まあなくもない???から
あまりに不自然な展開に、
もしかして「寝ても覚めても」ってそういう事?
だとしたらどこから?
どこかからとしても、どちらにしても、、、、
週末は彼女たちのもの(島本理生)
やっぱり、好き作家さん。
短編だけど、全てどこかでつながっている。何人かの視点でそれぞれの章ごとに主人公(語り手)が替わる。こういう書き方の小説は第三者目線で書かれ続けているものより、なんとなく「本人から直接」聞いているような感覚になる。
ここで唐揚げ弁当を食べないでください(小原晩)
DIYをよくするが、どうしても分からなかったり、参考にしたいときに見るのみで誰かが何かを作っている動画はあまり見ない。
猫が好きだけど、猫や動物を前面に出している動画はほぼ見ない。
田舎に暮らしているけど、田舎暮らしの動画はやっぱりほぼ見ない
なんだか見てしまうのは、都会に暮らす人の日常のVLOGだったり
大食い系YouTubeのチャンネルだったり
結構自分とはかけ離れた世界に惹かれてしまう。
なんか全然違うけれど
この本も
誰かの当たり前の日常を見せてくれている面白さがある
その人の日常でも私からしたら非日常
永遠に無い物ねだり
わたしにはできなかった事、これからもきっと出来ない事を
他人を通して、体験してるみたいな
無責任な楽しさに惹かれるのかもしれない
レモンタルト(長野まゆみ)
題名「レモンタルト」に完全に騙された。
いや、よい騙しなんだけれど。
時々全く予備知識なしに読んだ本に、本当に意表を突かれることがある。
初めて読む作家さんだとなおさら。
今回もまさかの1冊だった。
終わり方も、すごくすごく心に残る。
100年後あなたもわたしもいない日に(文|土門蘭 絵|寺田マユミ)
イラストと短歌と、読みやすいけど余韻が残る、本。
一気に読んでしまえるけど、手の届くところに常に置いておいて
時々ちょこちょこ読み返したくなる。
まんま、紹介文に書いてある事しか言ってないけど(;^_^A
ホントにそうだから。
こんな感じに
「時々読み返したくなる本」「枕元に置いておいて時々眺めたい本」
が結構あって、一生積読は減らないどころか増える一方。
実際枕元には置いてないし(山積まれるから)
何回か言ってるけど、「精神と時の部屋」に時々入りたい。
積読を消化したい。もうそれしか方法がない(要するにない)
ちょっとずつ、人より早めに老けるけど・・・・(究極の選択?)
ん?
それじゃあ結局、現実の時間に戻っても、自分の中?の時間は進んでるから
その分寿命も早く来るわけで、結局一緒って事?か?
サイヤ人じゃないと意味ないんか????
そういう事?
ちょっと、ドラゴンボールも再読しなきゃ!!(積読アリジゴク)