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【古民家リノベ㉘】床を貼る!その前にエンドレス「墨バナ」
2018年~約4年かけて家族中心にDIYの超超超延長をして、なんとか
「こさえた」築150年越え古民家の改装記録を、イロイロ寄り道しながら
だらだらとここに書き残していこう!というシリーズです。
分かりやすく各場所ごとに出来上がりまでを一気に載せちゃえ!ってなりつつあります(今のところ)
一番はじめに「正式に」契約した工務店さんから施工してもらった床はあくまで、下地のベニヤ板まで。ベニヤと言ってもとても厚いのでもはやそのままで床にしちゃえ!!ってなりそうだが、流石にそうもいかない。
ここで先走ってお知らせしておくと、実は2階の屋根裏スペースの床はその下地的存在なベニヤ板のみになっている(まさかの)
2階だし、プライベートゾーンでお客も入らないし、なによりいろんなところから柱や梁やら突き出ていて、床を貼るにしてもとにかく手間がかかる為と、なにより床板買うの、お金、かかるしね(毎度おなじみ一番の理由)
1階の天井はイコール2階(屋根裏部屋)の床なので、間にもちろん何もない為、人間の歩く音はもちろん、猫の足音まで筒抜け。
まあ癒し効果って事で(猫の足音限定)
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再び登場の家計にやや優しい「B級品」たち
とにかく床を貼らなくてはならない。
母がこの年、「夜は目が痛くて本も読めない!」と嘆くほど眼球を酷使してネットで探し出した『送料入れても、地元のホームセンターで買うより、格安!!もちろん粗悪品ではなく同じように使える都合の良い木材』こと「B級品」を扱うショップのサイトを発見し、何度かそちらにお世話になった。
板の購入経緯などについてはこちらでも触れているので割愛⇩
外壁にも結構な範囲の板が必要だったが、室内床に関しても同様。
床となると、本当は古材も活用したかったが、厚さも、幅も、材質も異なる物だらけの為、それはそれで面白い事になりそうだがそこは冒険せず、シンプルイズベストに通常の板を使用する事に。
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安くする裏技?としては、現場(自宅など)まで届けてもらうのではなく、最寄りの宅配営業所まで取りに行くという手段もある。
手間はかかるけれど、それでだいぶ安くなるならと、軽トラを駆使してその都度取りに行った。
杉様と檜様、それぞれの個性を生かして
床の板は外壁同様ほぼ杉板を使用(板の形状は壁と床では異なるが)
杉板は柔らかいので床に使うと傷がつきやすいという難点もあるものの、足触りがよく、温かみがあって、素足でも気持ちよく過ごせす逸材。
暑い時期よりも寒い時期の方が長い我が地域には断然杉板が優しい。
そうは言っても、傷や汚れが付きやすいであろう台所に関しては、檜(ヒノキ)板を使用。あと何故か発注の関係で余った檜板を私の部屋(2階)にも使用した。
確かに杉板に比べると柔らかさはなく、気持ちひんやりする気もするが、遊び盛りのヤカラ猫たちが冬場はほぼ私の部屋にいて、二匹で取っ組み合いのケンカしたり、走り回って遊んだり、トイレハイで猛ダッシュしたりするものの、やっぱり1階の床板に比べて断然キズは少ない。これはこれで思わぬ産物?
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そんなこんなで、床板貼りをしていく。
ボランティア棟梁(聞き馴染みのない役職)に教えてもらいながら、杉板のサネに釘を打ち込んで下地に固定していく。ここでも、浴室制作作業の時活躍した「フィニッシュネイラー」という工具を活用。
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ネイラーについてはこちらで解説しとるので、よかったら⇩(だいぶ後半に出てきますよ)
300回くらい聞いた「中心に墨ひいてから・・・」
床を貼る段階のだいぶ前から、事あるごとに棟梁が
「広い場所に板を貼る時は真ん中に墨ひいてから、端から貼っていくんだ」
と、呪文のように板を貼る工程の説明を何度も何度もお茶のみ時や、立ち話時や、犬の散歩の途中で出会いがしら時や(棟梁の家はすぐ近所)
もちろん別の工程で一緒に作業している時などなど
とにかく事あるごとに「、、、ところで床を貼るときは・・・」話が繰り返された。なんなら1日のうちに数回聞く事もザラであった。
「真ん中に墨?真ん中に墨して真ん中からじゃなくて端から?どういう事??そもそもまだ床の段階じゃないけど・・・」
とド素人の我々は不思議に思ってたが、あまりにもエンドレス「真ん中に墨ひいてから、、、、」が続く為(大げさじゃなく絶対300回くらい聞いた)
「もう真ん中の墨の話聞きたくないよ!!(失礼)」
といい加減、床を貼る事に。というか貼らなきゃいけない段階に来たので。
あれほど真ん中の墨を説明していたのは、知らずに私たちが呑気に適当に端から貼っていって、だんだん取り返しのつかない事になってから結局棟梁がそれを直さなきゃいけなくなる事を危惧して、先回りして、洗脳・・・・
教えようとしていたのかは定かではないが、結局ほぼ毎回一緒に作業しているから、床の貼り始めももちろんwith棟梁である。
結局棟梁が一緒にするなら、墨の説明300回聞く必要あった?という素朴な疑問は置いておいて。。。
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無事に真ん中に墨をひいてから(もちろん棟梁が)
端から貼り始めていった。私たちも一安心。棟梁とて一安心である。
ついに「墨バナ」話からの解放である(失礼再び)
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エンドレス床貼りZIGOKU
「真ん中に墨・・・」地獄から解放されたと思ったら(地獄言うな)今度はエンドレス床板貼り地獄である(だから地獄言うな)
「家って床、多くね?」って当たり前の事を突っ込みたいくらい床板を貼らなくてはならない。
なんなら壁とて当たり前のように多いが、壁に至っては「ここ石膏ボード」「ここ杉板」「ここベニヤ板」「ここ古材板」「ここは壁なしでいいや」
と何かと変化があるけれど、
床に関しては、ひたすらの杉板(もしくは檜板:形状はほぼ同じ)なので
あたかもエンドレス床貼り作業のようにひたすら貼るよりない。
地獄とか言ってるのはもちろん冗談で(たぶん)作業はもちろん貼れば進むし、コツコツ着実に出来上がる過程は楽しい。
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柱がある場所や端っこなど、処理が難しいところは棟梁の出番!!
そうでなくてもオールウェイズ棟梁は出番まみれ。
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出来上がったそばから、まだまだ他の作業でこの上に乗らなくてはならないので「養生」をしておく。
しばらく眺めていたかったのだが、この時点ではまだ塗装もしてなかったので、汚れやキズは極力防ぎたい。
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調子に乗って中二階の床も貼っていく(調子に乗らなくとも貼らなくてはならない)
ここは面積的には狭いので、なんとなく気が楽。
とはいえ、ここが終わったところでまだ、廊下、トイレ、2階の個室・・・エンドレスサマー・・・・・
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もともと、この部屋の床下には壁同様「断熱材」的なものが一切入っていなかったので、新たに入れてから床板を貼る。
この断熱材も、1階の土台下で使ったものの余った切れ端や壁で使ったものの余ったものをもれなく駆使している。
もともとは土間(ほぼ玄関:ほぼ外の延長)の上に断熱材も無くてあった小部屋。冬の寒さによく耐えたなあと先住の方の苦労?忍耐?がしのばれる。
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下が玄関と玄関ホールなので、少し天井を上げる必要があり、その為中二階の一角も少し小上がり仕様に。
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段差分の壁面?はせっかくだからと古材使用。
これは確か「ピクチャーウィンドウROOM」の余り。
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毎回毎日思うが、この新しく変えた場所や増えたものや、いつもと違う場所に移したものやなにかを絶対に見つける猫の能力ってほんとスゴイ。
私が家の中の物ずらしたりしても、母など「え?これいつからここにあった??」って2~3週間たってから気が付く始末なのに(頻繁に変えすぎててむしろ麻痺しているのかもだが)
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「代官山のセレクトショップ」ことピクチャーウィンドウROOMの床板も貼っていく。ちなみに繰り返すが代官山一切関係ないし、セレクトショップも一切関係ない(この説明も必要ない?)
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クレイジーペインター床を塗る
貼ったとなったら今度は塗る作業。
これに関しては、棟梁はノータッチ。これに関してくらい棟梁を休ませてあげたい(なにせ100%ボランティア)
それに私はなによりペンキラバーなのでこれに関してはエンドレスペンキ天国である(病)
ただ床に関しては今回ステイン系を使用するので色はそれほど選べない。
まあ、いいでしょう(何様)
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「床はだんだん汚れたりするから最初は明るい色から塗って、塗り替える時にだんだん暗い色にするといいよ。」という棟梁の助言をオール無視して(酷すぎないか)しょっぱなから「ウォルナット」(暗め)一択。
言い訳?として
床は明るい色より暗い色の方が落ち着くから。
周りに古材を使ったりしているから統一感があるから。
あと暗い色が単純に好きだから。等があげられる(だから何)
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床板貼り関連もろもろはこんな感じで。まだまだこの後に2階の個室などの床も貼らなきゃなんだけどとりあえず1階のみでまとめてみた。
次回は中二階の出来るまでを、たぶん、たぶん、アップします。
床もやった事だしね。
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