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9月に読んだ本たち~家族を考える~
晩秋だ。
まごう事なき晩秋(まごう事なき?)
暑い、熱い、熱い・・・・長すぎる夏がようやく終わったと思ったら、
過ごしやすい秋、ようこそ!!と思ったら、、、、
ん?これは・・・・寒い!!
秋ってこんなに寒かったっけ?ナニコレ???秋の終わり??
始まったとたんに終わり??終わりの始まり???(そういうキャッチフレーズ時折聞くよね)ていうか、秋が終わるって事は、ふ、ふ、ふ、冬?(;゚Д゚)
という最近のざわめきは見なかったことにして
忘れないうちに、先月読んだ本の読書録。
相変らず、特にそれぞれ明記してないがネタバレしてたり、してなかったり。本の感想どころか全く関係ない事呟いてたり。のただの雑記録。
※この枠内の紹介分は、Amazonからの引用。
夜空の下で(益田ミリ)
遠い夜空を見上げると、そこには無数の星が見える。帰り道、仕事の合間、散歩中。それぞれの場所から夜空を見上げる人々を描き出すマンガ24編。天文台職員のコラム、天体イベントカレンダーも収録。
コラムと漫画と交互に読めて、ちょっと宇宙の事にも、時間の流れ、つながりが感じられる一冊。思いがけず不思議な気持ちになった。
枕元に置いて、寝る前にフワッと読むのにおススメかも。
ミリ氏は相変わらずフワッと何でもない事の様に、なんか響く言葉ををはさんでくるなあ。
沈黙のパレード(東野圭吾)
突然行方不明になった町の人気娘・佐織が、数年後に遺体となって発見された。
容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。
だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。
さらにその男が、堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を「憎悪と義憤」の空気が覆う。
かつて、佐織が町中を熱狂させた秋祭りの季節がやってきた。
パレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたか。
殺害方法は?アリバイトリックは?
超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。
久しぶりに、エンターテイメント的な小説読みたくて。
東野圭吾作品はもうなんなら映像化してない作品探すほうが早いのでは?
ってくらい、映画やドラマになっていて。なんなら一つの小説ですら、ドラマにも映画にもなっていたりもして(「白夜行」とか、、、あと分からないけど)
あと全く関係ないけれど、母がなぜか「東野圭吾」と言わずいつも「東野」と言うので、全く違う東野の顔しか出て来ないし、
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あとそういえばなんだか作家の人ってフルネームで呼びがちだなあ・・・(私だけ?)と気が付いた。
全く関係ないが。
初恋さがし(真梨幸子)
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忘れられないあの人、お探しします。どうか安心してご依頼ください――。高田馬場駅から徒歩5分、所長もスタッフも全員女性のミツコ調査事務所。訪れる依頼人たちが求めているのは、甘酸っぱい思い出の余韻? ふたたび燃え上がる恋心? それとも。眠っていた過去を呼び覚ますとき、怨嗟の血がとめどなく流れる……。秘密と殺意が絡み合い、戦慄のラストへと疾走する、イヤミスの臨界点!
真梨幸子の時点で題名に騙される人はいないだろうが、全くの情報皆無で読んだら、およそ「初恋」等と言うゆるふわフレーズとは無縁のお話。
まあ、もうなんか表紙からして不穏な雰囲気だけど。
もう「真梨幸子」の時点で不穏100%だけど(讃えています)
今回ももれなく召されまくっているし・・・
漁港の肉子ちゃん(西加奈子)
男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るい―キクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。
普段読むような本を読む気になれなくて・・・
そんな時
癒されたくて読んだ訳じゃなくて、かなり前から積読されてたのこの本が
「ちょっと読んでみーや!!」と声をかけて来た気がした。
そんな感じ。
感想は、たっぷり別枠で書いてしまった。
とにかく肉子ちゃん、ありがとう。
希望が死んだ夜に(天祢涼)
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神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたが、その動機は一切語らない。何故、のぞみは殺されたのか? 二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がって――。現代社会が抱える闇を描いた、社会派青春ミステリー。
さては、こいつもう回復したな、、、な選書。
いつも通りの読書癖。
だけど、思っていた感じよりかなり重めの作品で、やっぱりまだ早かったか、、、(何の感想?)
「大人」って結局、なんなんだろうか。と考えてしまう。
「子供」より長く生きて、知識や経験も良くも悪くもついてきて
だから子供よりもおかしな行動を、おかしな考えを持ってしまうのだろうか。それがそれらが「オカシイ」なんて子供から見ても一目瞭然なのに。
大人ってなに?
うーーーん。
明日の食卓(椰月美智子)
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息子を殺したのは、私ですか?
同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。
愛する我が子に手をあげたのは誰か――。
静岡在住・専業主婦の石橋あすみ36歳、夫・太一は東京に勤務するサラリーマン、息子・優8歳。
神奈川在住・フリーライターの石橋留美子43歳、夫・豊はフリーカメラマン、息子・悠宇8歳。
大阪在住・シングルマザーの石橋加奈30歳、離婚してアルバイトを掛け持ちする毎日、息子・勇8歳。
それぞれが息子のユウを育てながら忙しい日々を送っていた。辛いことも多いけど、幸せな家庭のはずだった。しかし、些細なことがきっかけで徐々にその生活が崩れていく。無意識に子どもに向いてしまう苛立ちと怒り。果たして3つの石橋家の行き着く果ては……。
どこにでもある家庭の光と闇を描いた、衝撃の物語。
一組の家族の子供が結構衝撃だったし、その家族の話の終わり方も「え?この感じで終わるんだ。。。」と不穏な感じを残しての結末(結末でもないか)だったが、読み返すと子供がというか、静かに大人も狂っている感が初めから出ていた。
もう一組は、極端な様だけどどこにでもいてもおかしくない家族。不穏が見え隠れして、それでも前向きな方向へ行くのかな、、、、あれ???
な結構惑わす描写が多くて、凄くハラハラする。
もう一組の家族は、一見一番不安定そうな生活だけど、なんだかほぼ終始ある意味他のご家庭より安心して見ていられるけれど、、、、なんだか周囲がザワザワするし、、、。
私はしょせん客観的にしか観られないし、実際にどの家庭も、どの話も似たような環境、境遇、の渦中にいると「なんでそんな事するの」「オカシイと思わないの」なんて上辺だけの言葉、通用しなくて、
なんだかとても重かった。というありきたりなことを言うのが精いっぱい。。。うーーーん。
水やりはいつも深夜だけど(窪美澄)
ごく普通の家庭の生々しい現実を強烈にえぐり出した、 珠玉の連作集。
セレブママとしてブログを更新しながら周囲の評価に怯える主婦。
仕事が忙しく子育てに参加できず、妻や義理の両親からうとまれる夫。
自分の娘の発達障害を疑い、自己嫌悪に陥る主婦。
出産を経て変貌した妻に違和感を覚え、若い女に傾いてしまう男。
父の再婚により突然やってきた義母に戸惑う、高一女子。
家族系の話続くな・・・。
こちらは短編だから、ひとつひとつ読みやすい。
それぞれ立場、年代、性別、が違う主人公たちの生きる世界。
読みやすいけど、それぞれイロイロに考えてしまう後味。
5人のジュンコ(真梨幸子)
あの女さえ、いなければ──。篠田淳子は中学時代の同級生、佐竹純子が伊豆連続不審死事件の容疑者となっていることをニュースで知る。同じ「ジュンコ」という名前の彼女こそ、淳子の人生を、そして淳子の家族を崩壊させた張本人だった。親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント……。同じ名前だったがゆえに、彼女たちは次々と悪意の渦に巻き込まれていく。
、、、、。また帰ってきてしまった真梨家へ。安定の真梨家(安定とは)
これはドラマをだいぶ前に見ていたから、もうキャスティングがドラマの登場人物で想像されちゃって、だいぶ違和感あるけど、そもそも原作先だしな(そりゃそう)
ドラマの終わり方が
「え?どういう事??」
だったので、もしかしたら原作通りじゃないかもしれないけど、その謎?が分かるかも~、、、、なんて期待した私が浅はかであった。
うーーーん、再読しないと。
女王様と私(歌野晶午)
真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。
でも「引きこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、
秋葉原にも月1で出かけてる。
今日も可愛い妹と楽しいデートの予定だったんだ。
あの「女王様」に出逢うまでは。
彼女との出逢いが、めくるめく悪夢への第一歩だった……。
戦慄的リーダビリティがあなたの脳を刺激する、
超絶エンタテインメント!!
「現実」「妄想」「現実」だもんね。そう、始めから分かってたんだけど
余りにも、無いでしょ?な設定、展開だけど、なんか騙された感。流石です。
単行本で読んだんだけど、カバーを外すと本体?にも文章が書かれていて、何気に気になったけど「本文がここに抜粋されているのかな?」と思って、じゃあ読み終わるまで読まない方がいいな、くらいの感じでなんとなくチラ見しかしなかったけど。
読み終わってから、読むと
怖いわ・・・・
これ文庫どうなってるんだろ。
木になった亜紗(今村夏子)
誰かに食べさせたい。願いがかなって杉の木に転生した亜沙は、わりばしになって若者と出会う(「木になった亜沙」)。どんぐりも、ドッジボールも、なぜだか七未には当たらない。「ナナちゃんがんばれ、あたればおわる」と、みなは応援してくれるのだが(「的になった七未」)。夜の商店街で出会った男が連れていってくれたのは、お母さんの家だった。でも、どうやら「本当のお母さん」ではないようで…(「ある夜の思い出」)。『むらさきのスカートの女』で芥川賞を受賞した気鋭の作家による、奇妙で不穏で純粋な三つの愛の物語。
穏やかなようで、終始不穏。
久しぶりな感覚。
ん?どういう事??
これは、どういう事を言いたいの??
とか考えちゃダメ(ダメではないが)
考察とか、凄く読みたくなるけど
きっと、そういう事でもない気がする。
ものすごく、ものすごく後に残る。
ミーツ・ザ・ワールド(金原ひとみ)
焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。
人生二度目の合コン帰り、酔い潰れていた夜の新宿歌舞伎町で、美しいキャバ嬢・ライと出会う。
「私はこの世界から消えなきゃいけない」と語るライ。彼女と一緒に暮らすことになり、由嘉里の世界の新たな扉が開く――。
推しへの愛と三次元の恋。世間の常識を軽やかに飛び越え、幸せを求める気持ちが向かう先は・・・。
今月はオタク度が少し高め(「女王様と私」とか)こちらは女子の部。
空想、妄想の世界で生き続けていた「女王様・・・」とは打って変わり、現実世界をたくましく、、、ほんとこの主人公逞しすぎませんか?ってくらい逞しく生きている。
向こうが「暗」なら「陽」のイメージ。
初めて関わる実在する人々との関わりを経て、変わっていく主人公。
話は明るいように見えるが、結構重い問題も抱えていて
でも、主人公の一貫した「推し」への情熱が時々それさえ紛らわせてくれる
続きがあってもよさそうな、でもここで終わって完成なんだろうなあ・・・な読後感。
・・・・・・・
今月は「家族って何だろう」を思いがけず考えさせる内容が多かった。
他人ではないから、その距離感が時にいい方へ、または悪い方へ傾きすぎて。。。。
人間ってムズカシイ。
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