農家が外でガブガブ飲める水出しコーヒーをつくってみた
こんにちは!まるかじり農園です。
今回は神戸 芦屋浜のコーヒーショップ PORT ASHIYAHAMAと飛騨高山のトマト農家 まるかじり農園がコラボで商品開発したお話です。
まるかじり農園で販売している「農家が外でがぶがぶ飲める水出しコーヒー」 について、「なぜ農家が水出しコーヒーを?!」の「どうやってつくったの?」の疑問にお答えするのと、私達の想いについてお話したいと思います。
なぜ農家が水出しコーヒーを?
2021年からはじめたネット販売。好発進でウキウキしていました。
ただ、トマトのシーズンが終わりに近づくにつれ、私達は焦っていました。
そう、売るものがなくなるのです。
下記の“ECに挑戦してわかった結果と直面する課題”にも書かせていただいたように、私達はトマト夏秋産地のトマト農家。旬のシーズンが過ぎるとトマトはなくなります。最後のトマトの収穫が終わると、トマトの木を引っこ抜き、雪が降る前にビニールハウスを片付け春を待ちます。
せっかくトマトを買ってくだりつながりをもっているお客様、せっかくはじめたEC、毎年冬が来るたびに「売るものがありません」の状態になり夏になると売り始める。。。せっかく私達のことをフォローしてくれ、トマトを何度も購入いただいているお客さまに対して、毎年こんな状態を続けていられません。
なにか繋がることができる仕組みをつくれないか。どうにかできないかと考える中で、私達が2022年立てた目標が「年間で売れるモノがある状態にする」でした。
ただ、凝り性な私達は適当なものはつくりたくなくて、以下のいずれかに関連があったりこだわりを持ちましょうとルールをつくりました。
コーヒーポートさんとの出会い
コーヒーポートさんとの出会いはメルカリShopsのショップ同士ということ。そして、そのメルカリShopsのコミュニティ #できつくLABO で出会いました。
そのコミュニティ内での交流をする中で、みんなの商品を相互で注文してみませんか?! という企画がり、そこで私達はコーヒーポートさんのコーヒーを注文させていただきました。
私達がトマト農家なので「トマトのフレーバーを感じられるような珈琲もあるんですよ〜」それに似た「ストロベリーを感じるエチオピア豆を選ばせていただきました!」など、コーヒーへの知識量がすばらしく、また毎回、そんな豆知識や感謝の気持ちを伝えてくださるお手紙を添えてくださるやさしさや、同い年の子供を育てる親としての共通点もあったりして、どんどんファンになっていきました。
せっかく参加したコミュニティでのつながり × おいしい珈琲 × 1日3杯は必ず飲む珈琲好きが相まって、是非コラボをさせてくださいとお願いをさせていただきました。
様々な業種があつまるメルカリShopsだからこそできる、Shop同士のコラボ商品ってめちゃめちゃ価値があるし、誰もやっていないことへのチャレンジに燃えていました(笑)
水出しコーヒーに本気で向き合う
まずは自分たちが求めるコーヒーにしなければなりません。そこで、私達がつくりたいコーヒーの定義は
・暑い外から帰って来てガブガブのめる
・人仕事終えて外で休憩がてらゴクゴク飲みたい
・酸味が少なく後味スッキリ
「農作業の合間に麦茶のようにゴクゴク飲めるごほうび水出しコーヒー」をつくりたい!
と決め、コーヒーポートさんにお伝えさせていただきました。
そこでコーヒーポートさんにサンプルの水出しコーヒー7種類を送っていただきました。
まずはコーヒーポートさんにブレンドしていただいた水出しコーヒーをすべてを飲み比べ、この中から酸味・苦味・フレーバーの理想に近いものをテイスティングしていきます。
酸味・苦味が少なく、後味がスッキリした飲みやすいものを基準に選びました。
次に、理想に近いシングルオリジンを比率を変えてブレンドし、より理想に近づけていきます!
1:1:1、1:2:1、2:1:2 etc…計10種類以上の様々な組み合わせから、タンザニア2:エチオピア1:インドネシア2
でつくった水出しコーヒーが、一番農作業の途中でグビグビ飲むのにさっぱりのみやすいのではないかという結論に至りました!
(ニカラグアブレンドも最後の最後まで迷いました…また飲みたい!)
パッケージとデザイン
次に考えるのがパッケージです。
コーヒーポートさんのお力をお借りし、ロット数、梱包方法、費用感を探っていきながらどんな形状がいいのか決めていきました。
まずはたくさんの方に飲んでいただきたい想いから、すこし手間はかかるけどコストを最小限に抑える、試しやすく1個ずつお届けできる方法にしました。
コーヒーポートさんひとつひとつ手詰めて届けてくださっています!
水出しコーヒーの完成
デザインは“ガブガブ飲んで欲しい”ことからヨーロッパで活躍するSamuelさんに描いていただいたトマトまるかじりくんの絵をメインに、親しみやすいイラストとともにシンプルにデザインしました。
実は先駆けてまるかじり農園が参加したマルシェで試しに販売してみました。持っていった30パックは完売、購入いただいた皆様には、私達が“こうなったらいいな”という想い通りの、嬉しいお声をたくさんいただきました。
こうして自信を持って販売するに至りました。
まだまだレベルアップしたい!
もちろんまだまだ改善したい点はたくさんあります。
「寒い冬にも水出しコーヒー?」
なんと、レンジで温めてホットにしてもとってもおいしいとの噂。試してみる価値ありです!
「ペットボトルで飲める水出しコーヒー?!」
CHATTEA(チャッティー)という、ペットボトルでカンタンにお茶を濾せるエコな商品。テレビでも紹介された人気商品で、こちらでよりお手軽に水出しコーヒーを飲めないか実験もしてみました。
こちら残念ながら水出しコーヒーでは、挽いた豆が穴を通り過ぎてしまい、ペットボトルの中が大変なことになってしまうので、使用するにはいたりませんでしたが、快くご協力いただいた、工房カワイ株式会社の河合社長、本当にありとうございます!!
まだまだできることがないか模索していきたいと思っています。
「3つパックパッケージのレベルアップ」
現在はメルカリデザインのネコポス用ダンボール箱で発送しています。
それを、ギフトにも使えるくらい素敵な外装にしてお届けしたいと思っています!ただ今絶賛製作中なので、それも是非楽しみにお待ち下さい!