![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112527918/rectangle_large_type_2_8de33291e05367b4f77da06f14deb7a8.jpeg?width=1200)
【えほんのきろく23】いろいろバス~南米のバスには○○○があった~
参考文献:『いろいろバス』tupera tupera著、大日本図書(2013)
小さい子向けの絵本って、シュールな内容のものが多いけど
この絵本も、例に洩れない。
いろんな色のバスがやって来て、いろんなものが降りて、いろんなものが乗っていく。
わりと謎のもの(オムレツとか)が乗り降りするけど、韻を踏んでて、読みやすい。
「にゅるりと タコが のりました」 みたいな。
真面目な話をすると、いろんなオノマトペが出て来て、いろんな色が出て来て、赤ちゃんの発達にもきっとよろしいんじゃないかと思う。めめちゃんにも好評。
バスと云えば…若い頃、沢木耕太郎の『深夜特急』に憧れて、いろんな国をまわったわけだけれども
それこそ、いろんな国で、いろいろバスに遭遇した。
エジプトのバスは、停留所なのかトイレ休憩なのか不明で、トイレ十数時間耐久だったし
ベトナムのバスは、目的地に向かう途中で、謎の洞窟に寄っていたし
チュニジアのバスは、そもそもハイエースだった。
でも個人的に印象に残ってるのは、南米のバス。
南米って、鉄道があまり通っていなくて、長距離移動はバスが発達してる。
当時、学生で貧しかったから、旅程の半分くらい、バス車中泊。
ただ、十数時間乗ったりとか、基本長旅だったからか、普通に快適。
座席はゆったりだし、食事配るパーサー(?)らしきお兄さん(イケメン)がいたり、むしろ楽しい。
そんな中でも印象的だったのは、アルゼンチンあたりで乗ったバスの車内で、唐突にビンゴが始まったこと。
スペイン語は、オラ(こんにちは)とバーニョ(トイレ)とグラシアス(ありがとう)くらいしかわからなかったけど、ビンゴだな…っていうのは空気を読んだ。
残念ながら勝てなかったけど…商品は、ワインだった。とてもうらやましかった、若かりし頃の思い出。
ボリビアあたりだと、民族衣装の行商のおばちゃんから、都会的な服装の若者まで、いろんな人が乗り降りしてて、まさにいろいろバスだった。
赤ちゃんから楽しめる絵本。
なかなか旅には出られなくなっちゃったけど、つい読み返してしまう↓