エクアドル迷子【キト、エクアドル】
中島みゆきの歌で、トーキョー迷子ってあるんですけど、
まあ、歌詞が重い。
1年2年は夢のうち まさかと笑って待てば
3年4年は洒落のうち 数えて待てば
5年かければ 人は貌だちも変わる
ましてや男 ましてや他人 今日もトーキョー迷子
もう、どうやって生きたらこんなベジータの重力室ばりに重たい歌詞が書けるのか、尊敬しかないんですが
私、1人で行ったエクアドル、初日に迷子になりました。
なんか、エクアドルって、赤道通ってるらしく、
その記念碑と博物館があるってことで、じゃあ行ってみようかなと思って出発したんですけど
…しっかりと迷子に(^ω^)
地球の歩き方には、バスで1本って書いてあったのに
バスターミナル行ったら、それらしきバスなくて
その辺の人に聞いたら、なんかみんな違うこと言うんですけど
最後、あのバスだ、走れ!って言われて
…まあ、飛び乗ったよね。
で、そんなに遠くなかったはずなんだけど
全然、それらしきところに着かない。
勇気を出して、隣の女の人に聞いてみました。
…通り過ぎたって(笑)
というかそもそも、なんか途中でバス乗り換える必要があったらしい。
キイテナイ(^ω^)
仕方ないから、その場で降りました。
で、逆向きのバスに乗ろうと思ったんですが
道路、8車線くらいある〜
なんかね、横断歩道とかない。微塵もない。強いて言うなら、高速道路の料金所前くらいの規模感。
…渡りました、命をかけて。
やり切った。
で、今度は、まあバス停とかないわけです、何も。
どうしようかなぁ、とその場で立ち尽くしていたら、なんかバスが来ました。
そもそも、バス停じゃないけど、
とりあえず、手を挙げてみました。
バス、ヒッチハイク。
…止まってくれた…!
奇跡的に止まってくれたバスに、乗り込みます。なんか、高速バス的なバスだったらしいのですが、乗せてくれました。
満席の車内で、人々の怪訝な眼差しを一身に受けながら、手前の方に座っていた人に、赤道博物館への行き方を聞きます。
1人のおばあさんが、私はもうすぐ降りるから、バス停まで連れて行ってあげる。一緒に行きましょう、と言ってくれました。
バスを降り、おばあさんについて、しばらく歩きます。私はスペイン語出来ないので、ほぼ会話は成立しません。
…わかる単語が、メケーモ(熱い)、バーニョ(トイレ)、オチェンタ(80)くらいしかないのが、もどかしい。
おばあさん、この服はみんな中国製なのよ、とか私に話を合わせてくれています、優しさ…
で、わりと近くに、バス停あるのかなって思ってたんです。
…ない。
おばあさん、わざわざバスを乗り換えて、赤道博物館へ行くバス停まで、連れて行ってくれました。
きっと、帰り道ではなかったはず。
しかも、私のバス代まで、払ってくれていました…
旅に出ると、もちろん悪い人もいたり、嫌な目に遭ったりもするんですけど
それ以上に、感謝してもしきれないような、ありがたい出来事もたくさんあって
自らを省みる、良い機会となります。
とりあえず、私に出来るささやかな活動として、日本で出会う迷子の観光客には、最上級に親切にすることにしています。
ちなみに、これまでで1番私役に立ったかなぁと思う活動は、
鎌倉駅のホームで、「浜松に行きたいんですけど…(英語)」って話しかけて来た、スーツケースを持った女の人に、
うなぎパイの産地への行き方を教えず、
浜松町(羽田空港へのモノレールの発着駅)への行き方を教えてあげたことです。
一瞬、(うなぎ食べに行くのかな…?)と、固まった後、「空港ですか?」って思いついて、よかった。
赤道博物館、帰り道は普通に1本のバスで帰れました。
赤道記念碑。黄色いのが赤道です。
跨いでみました。
ちなみに、赤道博物館は、ツアー形式でぞろぞろ回るようになっていました。赤道だから出来る実験とか、原住民の暮らし的な展示を見て回ります。
ガイドのお兄さん。
ちなみに、モロッコでも迷子になったんですが、それはまた今度…。