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思いついたことをつらつらと。自由詩・散文詩を掲載します。
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記事一覧

【詩】何もない世界

その世界には 何もない 悲しむ人も 醜い人も 昨日から 学校に行けなくなった子 弱いものい…

丸字
5か月前
4

【詩】路上シンガーと春風

駅のロータリーに 響く若い歌声 掻き鳴らすギター まばらな拍手 夢追う若者 日曜日の日差しに…

丸字
8か月前
3

【詩】孤独よ、聞こえるか

孤独よ 聞こえるか 恐ろしい孤独よ ここまで降りてこい わたしの隣に降りてこい 孤独よ 聞…

丸字
8か月前
1

【詩】君には君しかいない

君の中には 君がいて 君の言葉を 聞いている 君の痛みを 知っている 君と君は 共に生きる…

丸字
8か月前
5

【詩】駆け上がれ

駆け上がれ 空の頂上 呼吸を止めて 駆け上がれ 太陽の向こう 目を見開いて 誰も見たこと…

丸字
9か月前
2

【詩】いつか明ける夜

灯りもつけずに 暗い部屋の 一点を見つめる 闇夜 飲み込まれる 脚が冷える 温める方法を忘…

丸字
9か月前
3

【詩】なりたいもの

ヤモリは言った インコになりたい 鮮やかな インコは言った クジラになりたい 雄大な クジラは言った ヤモリになりたい ひっそりと ヤモリは死んだ 暗く静かな 天井裏を這いながら 青色黄色 華やかな羽根を夢見て インコは死んだ 青色黄色 美しい羽根をつくろいながら 飛沫を上げる 荘厳な姿を夢見て クジラは死んだ 飛沫を上げて 大海原を渡った後 暗く静かな 天井裏を夢見て ヤモリは言った 次はインコに 生まれたい インコは言った 次はクジラに 生まれたい クジラ

【詩】幸せの音を鳴らして

ごくごくと 幸せの音を鳴らして お腹にミルクを蓄える君 ぽんぽんと お腹を叩けば 蓄えたミ…

丸字
9か月前
5

【詩】今日が終わる音

川のせせらぎの音 鈴虫の重なり合う声 時報の鐘とともに 子どもたちの足音が遠ざかる もうす…

丸字
9か月前
3

【詩】小人の魔法

お月さまが お空の真上に昇るころ おかあさんが 椅子にすわって寝息をたてています あかち…

丸字
9か月前
3

【詩】空よ、この子を見てくれ

空よ 風よ 太陽よ この子を見てくれ たった今 この世におりてきた この子を見てくれ 空よ…

丸字
9か月前
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