あなたが死ぬときに思い出す人になりたい
私って、恋人に愛されてるんだろうか。こんな惨めな、自堕落な生活をしてきた私は、誰からも愛してもらえないんじゃないかと、怖くなった。
彼と些細な喧嘩をした。私はいつも彼にため息をつかせてしまう。何度「好きだよ、大丈夫だよ」と言われても、その言葉は受けつけなかった。まるで彼が自分に言い聞かせているような、そんな感じに聞こえるから。
私、あなたと高めあえると思って付き合ったのに、何もあなたに与えられていない。「絵が描けるじゃん」と言われたけど、そういうことじゃない。人間として私を尊敬して欲しいのだ。
彼は黙った。私には、彼にとって人間として尊敬するべきところが、何ひとつとしてないのだ。
「一緒にいたら安心するし、楽しい」それは、恋人、パートナーとして成立するのか?私の外面だけ同じの人形でいいじゃないか。私の汚いところは受け入れるのではなく見ないふりをして、おいしいところだけを堪能する。まるで嫌いな野菜を残す子供のように。
「好き」と言われたら安心すると思ったけど、そうじゃなかったみたい。しかし彼は今はテスト期間だから、「この話はまた今度」と言われた。私はすごくもどかしい。少しズレている失恋ソングを聴いては、スキップをし続けている。何を言っているか分からない洋楽ばかりをリピートしている。しかし今聴いている洋楽の歌詞のラストに
「I don't need life without love」とある。愛のない人生なんていらない、だって。だから待ちます。この曲がそういうなら、ね。
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