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Money - 100 yen bill travelogue - 24-2

ご挨拶

いちしまです。
INDEPENDENT:24 「貨幣」終演いたしました。
改めまして、ご観劇いただいた皆様、応援してくださった皆様に深く感謝いたします。
本当にありがとうございました。

前回書いた記事を編集して書こうかと思ったのですが、やたらと長いですし、公演情報とかも記念に残しておきたかったので分けました。

2024年1月から8月の記録はこちら▼


稽古

※檸檬版=「眠れぬ森の人々」での上演ver
※審査版=トライアル二次審査と三次審査での上演ver

本戦出場は8月に決まりましたが、稽古は10月に再開しました。さすがに少し休みたかったので…。
(でも結局8月も演出助手の仕事があって休めなかったのでした)

10月1回目の稽古は審査でカットしてた部分の思い出し稽古。ちゃんと覚えてました。

ちなみに今回復活した部分は
・医学生身投げ〜旅館の女中の話
・ブローカーに連れ回される話
・闇屋の婆さんの話(審査では全カット厳しかったので細かく削ってました)
・葡萄酒の闇屋の話
です。

音響と照明も檸檬版に戻し、冒頭と終わりに音楽を流す&センターを電球で照らしてもらうことにしました。
効果も台詞も追加で何か足す?と隆也に形式上聞きましたが、お互いに「まあ……足せるものないな……」と思い、今回の本戦で最も短く、最も効果の少ない作品となりました。

ちなみに盤は異なりますが、流した音楽はこちらです▼

その後の稽古では、本戦に向けて動きやセリフの言い回しなど少しずつブラッシュアップする方向へ。
10月は私が別現場の稽古や仕事、11月は隆也が「まぶたの裏に流るもの」の稽古があったため、「貨幣」本戦稽古は通算5回。
家でなるべくストレッチしたり、セリフを詠唱しました。
それでもどうしてか「台詞を思い出せない悪夢」「出演時間を間違える悪夢」ばかり見ました。勘弁してよ。


水曜日

「飛行機は疲れる」という教訓を経て、今回は新幹線で大阪入りしました。
着いたのは夕方、小屋入りは夜。

はしゃぐカモメ
はしゃぐゴリラ

場当たり(音響照明映像キッカケ合わせ)は爆速で終わり(少ないからね)、通し1回+前半と後半に分けて1回ずつ通し、でリハは終わりました。

お好み焼きをたべるゴリラ



木曜日

肉吸いは二次審査の時に新大阪駅で食べましたが何だか物足りず、今回は千とせ本店でリベンジ。
人気店だということを忘れていて普通に長時間並びました。

万博公園ではしゃぐカモメ

人生初の万博公園!
数時間じゃ足りなかったですね。
また行きます。

めちゃくちゃ遊んでましたがこの日は初日。
夕方に小屋入りしたものの、うまく準備の時間割が組めずバタバタしている間に開演時間は迫り、そしてその間に隆也は他のチームの方と仲良くなってました。すごいよまじで。

今までの上演とは違い、音楽がドゥンドゥン響くなかスクリーン裏で板付き。
身は百円さんだけど、周囲の環境が現代すぎて切り替えが難しかったですね。
でもテンションは上がってました。
そしていつの間にか最後のシーンになっていました。

1ブロック目が終わり、2ブロック目のインターバルで隆也からフィードバックをもらいました。
「良かったよ」と言ってくれましたが、それは私のメンタル面を加味した上での「良かったよ」なのか、本当に「良かったよ」なのか……でも隆也って嘘つかないしなぁなどと思いながら、聞いてました。
勿論他のチームでも、こうした演出家×役者での話し合いの光景があり、なんだか良いものだなぁと思いました。

日本橋駅近くのたこ焼き屋さん!
二次、三次に続いて今回も来訪したのに
店名を覚えられない。

金曜日

二条城!
大鳥居!

もう修学旅行です。
京都駅のロッカーが全部埋まっていて探すの大変でしたが、ポルタの端っこにあるロッカーに入れられました(また行く時のためのメモ)。

梅園 河原町店
権兵衛 西店

ほぼほぼ旅程通りに観光し、お土産を買って隆也は東京に帰っていきました。

私は別チームを見るために再び2ndへ。

トライアル戦友!
きたにしさん、どくさいスイッチ企画さんと再会

三次審査 1stの楽屋で「おつかれさまでした」と言って別れた瞬間を思いながら、こうしてまた会えたことがとにかく嬉しくて、なんか早口で色々喋った気がします。
お二人の作品は審査中はモニター越しでしか見ていなかったので、今回客席から見ることが出来たのも嬉しかったです。
きたにしさんの回は、自分の手をぎゅうと握りしめて見ていました。
あれは応援したくなります確かに。

木曜と金曜とで全チーム見ることができ、「これが……本戦か……」と思いました。
実は三次審査のあとに有元さんや大阪の演劇関係者の方々とお話しした際、「本戦は見た方がいいよ」と力説されていたのですが、その言葉の本質がやっと分かりました。
当たり前に出てる人は皆上手いし、当たり前に面白いし、当たり前にゾッとさせられるし……。
トライアル枠の役割や、審査の意味、勝ち進んだ意味、選ばれた意味、というものをぐるぐる考えました。ぐるぐる。


土曜日

2ndの朝は早い。9:45。

有元さん出演の「インプロせぇへん?」初日!
写真OKだったのでたくさん撮りました!
持ってきてよかったよOLYMPUS。

走る有元さん
歌う有元さん

朝からめちゃくちゃ面白いもの見せていただき、心身ともに刺激をいただきました…!
おかげでばちばちに目覚めて、終演後すぐに2ndに小屋入りしてのびのびとアップ。

初日の反省を生かして衣装を早めに着ておき、台本を読み返しました。
諸々の付け忘れ防止のためでもあるけど、衣装を着るとシャンとしますのでね。特にあの衣装は。

数々の相反する何かが積み重なってもうぼろぼろの私と百円さん。
必死で稽古のこと、今までの事を全部乗せていたらまたいつの間にか本番は終わっていました。
めまぐるしいなぁ、何もかも。

終わってすぐに西尾さんや古玉さん&藤崎さんに褒められて、照れるやら何やら、また早口で色々喋った気がします。
いや「ありがとうございます」しか言ってない気がするな。とても嬉しかったです。

荷物をまとめていったんホテルに戻り、軽めに荷造りしたりシャワー浴びたり。
当初はこのまま市内で1人ご飯の予定でしたが、「とつきとか」をもう一度見たくて見に行きました。軽やかで可愛くて本当に面白かったなぁ。予定日越えても全く出てくる気配のない28年前の私のことを思いました。

古玉さん!
終演後にお好み焼き食べに行きました。
色々お話できて嬉しい~~~!
有元師匠。
1日通し券で見てくださいました。
お疲れ様でした…

翌日はひとり京都をめぐってから東京に帰りましたが、この日のことはまた別で書きます。


旅はつづく!と信じる

終演ツイートにも書きましたが2024年「貨幣」の旅はいったんおしまいです。
今のところ再演予定はない……のですが、いつかまた再演できると信じて、いったん「お休み」する気持ちで、セリフも動きも感情もずっと自分の中に留めておきます。

トライアルに出る!と決めて、ストレートに勝ったり負けたりして、奇跡に助けられて、本当に少年漫画みたいな年でした。この気持ち大事に、また演劇に邁進します。

ありがとうございました!

■Special thanks!■(敬称略)

平井隆也
平井泰成
山下真帆
日下麻彩
長友美聡
光山美由貴(以上、吉祥寺GORILLA)
奥田悟史(劇団ミックスドッグス)
古川直幸(Led Cetus)
古戸森陽乃(かるがも団地)
有元はるか(カヨコの大発明)
南参(yhs)
越智良知
INDEPENDENTスタッフの皆様
ご観劇いただいた全てのお客様
応援してくださった皆様

太宰治

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