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やっと私がパパになった日【2y8m長女、1y5m次女】


長女が生まれて2年と8ヶ月が経った頃、
ふと「私はパパになったんだ」と強く感じた。

特に決定的に何があったわけではない。
娘に背中を洗ってもらった、
パパの抱っこで安心させることができた、
ママが飲み会やゴルフに行ってパパに家庭を任せてくれた、
家庭内での様々なブレイクスルーがある。

正直に言おう。
本当に最近までは、
"いいパパ"を意識して振る舞っていたと思う。
こういう時、私が目指したいパパならこうする。
そういうべき論で動いていたことは間違いない。
その度に理想のパパとして振る舞えていない自分と
出会うことも多々あって自己嫌悪になったりした。
一周回って勝手に気楽になったりもした。

でも最近は、パパの自覚が芽生えたからか、
母性ならぬ父性が事故に宿ったからか、
理想のパパとか、いいパパとか、
そういう外部から見たパパ像みたいなの、
とことんどうでも良くなってきた。
結構いい意味で。

あるのは、眼の前に広がるかけがえのない光景、
最愛の妻と、その妻が必死に産んで一緒に
育ててきてくれたかけがえのない2人の命。
妻への労いと感謝と、時々甘えや小さな衝突と、
子どもたちの凄まじい成長と癒しとエネルギーの起伏と、
そんな落ち着かない日々の中を
讃えて共に仕事してくれる職場の方々、
両立を温かい目で見守り子どもたちを可愛がってくれたりこれまでと変わらない付き合いをしてくれる友人たち。
そしてもちろん両親、義両親、兄弟姉妹たちの存在。

そんな眼前と広がるかけがえのない人間関係に
ただただ感謝と敬愛が溢れ出し、
今日も今この瞬間を大切に過ごそうと思う。

父として、夫として、社会人として、
色んな役割(ロール)を一気に背負ってきて、
当然どのロールもまだまだ半人前にも満たないのだけれど、
本質的に折れてはいけないこと、
漠然と目指すべき方向性、
周りに合わせないほど貫きたい信念、
そういった大切にすべき価値観は浮き彫りになってきた。

約3年かかった。
第一子を妻が妊娠してからと考えると、それ以上だ。
よく言われる話だが、やはり父が父の自覚を持つには
ある程度の時間が必要なんだと思う。
私は世の中と比べるとだいぶ育児家事と家庭で
費やす時間に比重を置いたと思う。

里帰りもせずに一緒に子育てをさせてくれたし、
育休も第一子で2ヶ月弱、
第二子では7ヶ月弱ももらって、
新生児期から今の今までてんやわんや過ごしてきた。
それでもやっぱり父の自覚がインストールされたのは、
最近だったなとはっきり思う。

もちろん個人差はあると思うし、
人によっては一生父の自覚を得ずに、
形だけ父親で終わることもあるんだろうなと、
寒気もした。

大切なのは、家族という難しい人間関係を、
能動的に愛そうとする勇気と根気だ。
自己犠牲しすぎず、家族一人ひとりの幸せを
1人の人間として、父親というロールで
できる適した行動も考えつつ、

家族ワンチームで幸せを最大化する

まだこれからどんな苦難があるかなんてわからない。
しかも絶賛、共働きに苦戦中だ。
直近の悩みは夫婦2人とも、本業とは別に
ライフワークとしてやりたいことの
解像度が上がったからこそ、
身の振りが難しい。それもまた試練だ。

意志が強く、好奇心が強い我々夫婦は、
やりたいことだらけだ。
やるべきことに忙殺されている時間はない。
でもしっかりできることも、社会として
やるべきことも果たさないといけないという、
漫然とした責任感や焦りも当然ある。

でもどんな苦難が待ち受けていても、
きっと我々家族なら、今の大切な人間関係があれば、

必ず乗り越えていける

そう心から思えるのは、
父を自覚するまでに家族と向き合った時間のおかげかな。
逃げたい時もあった、苦しい時もあった。
心がズタズタな時もあった。
それでもちゃんと寝て、しっかり食べて、
面と向かって話し合ってみて、難しい時は、
車を運転しながら助手席の妻と語り合ってみて、
そうやって互いをゆっくり理解し合いながら、
乳幼児期の育児をこれでもかというほど、
噛み締めて過ごしているからかな。

ありがとう子どもたち。
ありがとう最愛の妻。
ありがとうこの文明社会。
ありがとうこのnote。

私はもっと頑張れる。
自己犠牲なく、笑顔で頑張り続けられる。

"子は3歳までに一生分の親孝行をする"

って言葉は、きっとそういうことだったんだと思う。
まだ長女は4ヶ月、次女は1年半ある。
しっかりと向き合おう。
手をかけて育てるだけじゃなくて、
親として育たせてもらおう。

3歳〜10歳も手はかかるけど、
きっとどんどん親の知らないところで成長していっちゃうんだと思う。
10歳〜20歳なんてもうそれが加速してるんだろう。
そうなったら今考えてるライフワークをもっと充実させて、
子どもに負けないくらい成長して楽しく過ごす大人でいるんだ。

育児本を読みながらそういう感覚で
組んでいたライフプランはより一層現実味を増しています。
そんなことをふと考えた、師走前のまるちゃんでした。

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