【就活生・採用担当者必見】timeleszオーディション(タイプロ)に見る面接の在り方
現在Netflixでは『timelesz project -AUDITION-』(通称タイプロ)が配信されています。
Netflixの日本1位を4日連続で獲得していて、timeleszをあまり知らない方にも注目していただけています。
↓Netflixの配信本編は以下↓
このオーディション番組は、男性アイドルグループtimelesz(旧Sexy Zone。メンバーは佐藤勝利、菊池風磨、松島聡の3名)が自グループに入ってくれる新メンバーを決めるために開催した様子を収録したものです。
※オーディション実施の背景に関しては以下のnoteをご参照ください。
私自身、就活も転職も経験し、就活のサポートをライフワークもしていたことがあるので、このオーディションをただエンタメとして受け取るにはあまりに採用にまつわる学びが多すぎると感じました。
そこで、採用に関わる方々、就活や転職活動中の方々に観ていただくことで、面接への向き合い方を変えるヒントになればと思い、このnoteを書きます。
タイプロを採用・求職文脈で観たくなる理由
今回のタイプロと昨今のオーディション番組との決定的な違いは、選考に通った方が「既存グループに加入する」という点です。
他のオーディション番組では、選考を通過して勝ち抜いた人だけで新しいグループを結成する流れですが、今回はtimeleszというSexyZone時代から合わせて13年の歴史があるグループに加入することになります。
候補生からすれば、新興企業の採用面接を受けるようなものです。
そして、新興企業の中では世間的な知名度も高い方です。何より、ファンという名の顧客も55万人以上いる(2024年8月までのファンクラブの最新番号からの推測で記載)ところを受けるのです。
このように解釈すると、歌やダンスのパフォーマンスが優れていることをアピールすることだけでは難しいオーディションであると、感じていただけたのではないでしょうか。
timeleszとしても、このオーディションは「仲間探し」と呼んでいて、選別したりふるいにかけるというニュアンスよりは、自分たちと同じ夢に向かって一緒にやっていける方と出会うことを目的としています。
仲間探しという観点で、timeleszの3人がどのように候補者に向き合い、問いかけているのかを注目していただけると嬉しいです。
また、それを理解してオーディションに向き合えている候補生とそうではない候補生の違いから学ぶことも多いです。
このように、人事や採用に携わる社会人の方は審査する側のtimelesz視点で、就活生や転職活動中の方は候補生側の視点に立って観てみるとまた違った面白さと学びがあります。
自分自身が面接を受けたり、面接をしたりすることはあっても、人の面接を客観的に見れる機会ってなかなかないですよね。
採用、就活で本当に大切なことは何かを教えてくれるオーディションなので、楽しみつつ学べる教材として気軽に見ていただけたらと思います。
timeleszに学ぶ、採用担当としての面接の在り方
先程も述べた通り、timeleszは今後共にやっていく「仲間探し」として候補生と対等に向き合う姿勢で選考を行っています。
選別する目で審査しているのではないことが、パフォーマンスを見た後のリアクション、候補生の話を聞いた後の返しのコメント、相槌から伝わってきます。
うちの会社に合うかのみを見て面接の応対をしていると、その候補者が現在や未来のお客様となる可能性を排除してしまうことになりかねません。
特に、toC向けの商品やサービスを提供されている企業の方ほど注意したいポイントです。
例えば、トマト関連商品で有名なカゴメさんが、新卒採用で受けてくれた学生に合否に関わらず自社商品を送るという試みをされています。
これは、就活生もいちお客様であることを忘れていないという企業姿勢がうかがえる一例です。
timeleszの場合も、候補生やこの動画を見た視聴者の気持ちを損ねないことは同じ理由で重要です。
〜Netflix本編でのtimelesz真摯ポイント〜
応募してくれた18,922名一人ひとりの書類全てに3人一人ひとりが目を通す
timeleszだけではなく、候補生本人の未来にとっての最善を考えるからこその言葉の返しをする(佐藤勝利、菊池風磨)
震えるほど緊張して臨んだ候補生のアフターケアになる声かけ(松島聡)
〜YouTubeのみで見れるtimelesz真摯ポイント〜
Netflix本編に載っていない、彼らの真摯な姿勢はtimelesz公式のYouTubeからうかがえます。
候補生側の視点からオーディション会場を観てどう感じるかを確かめる(佐藤勝利、菊池風磨)
課題曲があることを認識していなかった候補生に対する返しコメント(菊池風磨)
前日に候補生のプロフィールの復習と課題曲の確認を夜遅くまでやる(松島聡)
候補生の言葉を踏まえて自らのグループの在り方を省みて気を引き締めようとする3人
候補生とtimeleszのやり取りに学ぶ、就活生/求職者の在り方
就活をする際にどうしても自分の視点で企業を見てしまうことがあるかもしれません。
これはやりたくない、このくらいはお給料が欲しいなどの自分の希望を前提に考えたり、自分の強みを見せようとしてしまいます。
ですが、就活は相手があることなのでひとりよがりでは受かりません。
以下の3段階を経て初めて企業側にあなたの魅力と採用する意義が伝わります。
自分を知る
企業(相手)のことを知る
自分の魅力と企業のビジョンや求める人物像との紐付けをして志望動機とする
今回のオーディションの中でも、とても歌やダンスのパフォーマンスは優れているが、timeleszのことは名前くらいしか知らない状態の候補生がいました。
この場合、上記の2と3が足りていないことが原因で、「なぜtimeleszに入りたいのか?」が伝わりづらい状態になっています。
企業(相手)のことを知る
今回のオーディションでの「2.企業(相手)を知る」では、おそらく以下のことが最低限必要だったと思われます。
timeleszがSexy Zone時代からこれまでどういう歴史を経てきたのか
他のアーティストやアイドルグループとの違いは何か
そもそもアイドルとはどんな仕事で、アーティストと何が違うのか
どんな曲調の楽曲をリリースしていて、どんなダンスを踊る人たちなのか
ファンにどんなところを支持されているグループなのか
オーディションを踏まえて、今後何を目指しているのか
自分の魅力と企業のビジョンや求める人物像との紐付けをして志望動機とする
そして、これらを踏まえたうえで、「3.自分の魅力と企業のビジョンや求める人物像との紐付けをして志望動機とする」では、timeleszにグループとしてよりあったほうが良い要素として自分が加入する意義を伝えていくと、明瞭な志望動機になるのではないかと思いました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
少しでもファン以外の目線からもtimeleszの新たな挑戦に興味を持っていただけると嬉しいです😊
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今後も様々な切り口からタイプロやtimeleszメンバーの紹介noteを出していく予定です。
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