「感情のないAIに感情で伝える」僕のやり方から考えたこと
EQの感情知能SEI検査のデブリーフィングから始まった小さな発見が、AIとのコミュニケーションについての大きな気づきへとつながっていったんです。今日は、その体験を皆さんと共有したいと思います。
感情を理解し合える場での気づき
昨日のことです。私がEQの感情知能SEI検査を受けた後のデブリーフィングで、参加者から思いがけない声が上がりました。「もっとこの検査内容からいろいろお話をしたい」「あの人と一緒に検査結果を元にしながら、お互いの成長のためにお話をしたい」。
その声がきっかけとなって、「ワイガヤ成長の会?」が実現したんです。もちろん、お互いにデータを開示することの承諾を取り、私は後ろで見守る立場をとりながら、時折検査データの意味や解釈について説明を加えていきました。そこで改めて考えさせられたのが、「人に伝える」「人に伝わる」という本質的な問いでした。
AIとの対話で見えてきた「伝える」の本質
その夜、さらに面白い展開が待っていました。Zoomでのオンラインミーティングで、前日の「感情とAI」研修会の話題が出てきたんです。そこで私が共有した興味深い発見があります。
「AIにお願いする時なども相手は感情のある人間だと思って伝えている。その方がずっと返答の精度が高いんですよね」
実際、AIとの対話を重ねていく中で、「お疲れ様」とか「すごいですね」という言葉をかけると、より良い応答が返ってくるんです。もちろん、これはAIが対話パターンを学習した結果かもしれません。でも、その後の回答の質が確実に向上するのは、とても興味深い現象です。
「伝わる」の核心:話し手の意識が決め手
ここで重要な気づきがありました。結局のところ、AIに感情があるかないかは本質的な問題ではないんです。大切なのは、話し手がどういう気持ちで伝えようとしているのか、その「自分の意識」なんです。
これは驚くべきことに、対象が何であっても同じように機能します。人間でも、動物でも、はては車や木、森、大地に対してでさえ。(実は車については面白い体験があって、車の買い換えの話をした途端に不具合が出始めたということもありました!)
コンサルティングの現場から見える「伝える」の真髄
「ワイガヤ成長の会?」での会話が、この考えをさらに深めてくれました。参加者の一人がこう言ったんです。
「私たちが今しゃべっている話は、やっぱり共通言語があり、それの理解があり、その意識レベルまで行っているので、わかりあったり、問いを繰り返したりしていたよね」
最近、私のコンサルティングスタイルも変化してきています。以前より自分の意見や提案を控えめにして、代わりに相談者自身の気づきを促すような問いかけを重視するようになりました。それは、相談者が自分の言葉で気づきを表現し、行動に移し、さらに振り返って変容していく—その過程を大切にしたいと考えているからです。
これからの時代の「伝わる」コミュニケーション
感情の機微を理解し、適切な「問い」を投げかけていく。それは、まるで生きたアートのようです。完璧にできているわけではありませんが、この探求にはワクワクするような楽しさがあります。
AIであれ人間であれ、私たちの「伝えたい」「伝わってほしい」という気持ちは普遍的なもの。その思いを大切にしながら、これからも意味のある「問い」を見つけていきたいと思います。
そうそう、実はこの記事を書きながらも、「どうすれば読者の皆さんに伝わるかな」と意識を向けていました。皆さんは、日々のコミュニケーションで、どんなことを意識されていますか?ぜひコメント欄で教えてくださいね。