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目指せ茶川先生

いま、この時点で、初期の頃の作品に、とあるクリエイター様からとても良い評価と感想をいただきまして、ここにその思いを書き記そうかと思います。

そのクリエイター様が読んくださったのは、「ABIDE  WITH ME」という短編小説で、自分でも書いていて楽しかった記憶があります。

その頃は、長編小説「水槽の魚」という作品に打ち込んでいて、それが書き終えた段階で書いたもので、エネルギー(情熱)が有り余っていたんですね。

「Abide with me」は、讃美歌の曲名なのですが、自分本意で営業をする若者が、この曲に出会い、自分に何が足りないのかを悟った、という作品でして、自分の中でも満足度上位を占めるものとなりました。

この頃は、とにかくギラギラしていて、書きたいことが次から次へと沸き立ち、自分でもコントロールを失っていたな、と振り返ります。

わたしは詩や散文も書きますが、どうしても小説への執着があり、いまでも題材探しに奮闘しております。

このギラギラしていた時代(だいたい六年前)を振り返ると、自分の作品が文庫本になり、本屋で平積みされることを信じて、信じきって書いていたと思います。
本屋に並ぶのにこんなにいくつもハードルがあるものなのだとはその当時考えもしなかったのですが。

娘はわたしがこれまで生み出した小説をひとつも読んでいません。
読むときは、紙の本になってから、と決めているようです。

それがプレッシャーになることもあり、励みになることもあります。

でも、そんなある種、頑なな応援に報いる為にも、わたしは小説を生み出さねばならない、と思うに至るのでした。

わたしは半世紀以上生きています。
その、残された時間の中で、「水槽の魚」以上に情熱を傾けられる作品を生み出せるのかはわかりませんが、小説は短編、長編、いずれにしてもひとつひとつ丁寧に生み出していきたいと思っております。

いまは、テーマやイメージが湧かないとかいいながら小説から遠ざかっておりますが、わたしは本来は小説書きなので、テーマさえ浮かべれば、心底から己の力を注いで書いていきたいと思います。

わたしの憧れる作家は、すでに本屋に並び印税を得ている人ではなく、映画「ALWAYS  三丁目の夕日」にでてくる茶川先生なのです。
作家は、クソ人間でいいんです。クズと呼ばれようが耐えられるんです。
書けばいいんです。
人の記憶に残るようなものを。

わたしも、茶川先生のように生きたいと思います。賞とかなんとかは、あとでついてくるものなんです。
書きたいことに突き動かされるのが、作家なのだと思います。

ここのところ、体の具合がわるく、脳ががたがた震えだしたり、なにか取りにいってもその場所で「なんだっけ」と思い出せないことが多くあり、近いうちに脳神経外科を受診しようかと思っています。
悪い結果がでても、わたしはなにかを書き続けるでしょう。
だって、よく当たる渋谷の占い師に「生涯現役」といわれたのですから!
生涯、書き続けます!

そんな想いをあらためて記したわけでございます。
今後ともよろしくお願いいたします🙇

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