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小さな小さなノート術

最近、audibleで聴いていた何かの本で世界の有名な成功者のノート活用術について触れていた内容があった。ノートの活用術は昔から本になって出版されたりするほど、多くの人の関心事のようだ。ただ私のノート活用術は色々真似してみるもののあまり続いたためしがない。唯一続いているのは生徒さんのノートだ。残念ながら廃盤になってしまったが無印良品のA5サイズの五冊セットのノートを長年愛用していた。五冊は全部色違いの背表紙で黄色、えんじ色、紺色など少しくすんだ色合い。生徒さんの雰囲気や印象で黄色の生徒さん、紺色の生徒さんというふうにノートを選んだ。レッスンの記録をそこに書き記す。表紙には生徒さんの名前とNO.1と書く。レッスンが何年も続くとその数字は2、3、4、5となる。

でもラジオ番組を始めてから、あるノート活用術がやっと習慣化した。
シャンプー中、運転中、歯磨き中、いろんな時にアイディアが浮かぶ。だがそのアイディアは後で思い出そうとしても、もう一度たどり着けない。だから思いついたときに、ノートを開きメモしておくのが習慣になった。ラジオで話す時には原稿は書かない。ノートに書かれた数行のメモをもとに話し出す。話しながら新しいアイディアが浮かぶこともたまにあるし、脱線してしまうこともあるが、だいたいこのノートに書かれた数行のメモがあれば、15分ぐらいのトークの収録は結構あっという間に終わる。言語化ができず数時間考え込むこともあるにはあるが(笑)

そして私はふと、自分の夫がどういうメモ術をしているのかが気になった。
上記で触れたaudibleの本の話をして、彼がノートを使っているのか、はたまたスマホ派なのか聞いてみた。答えはノートだった。愛用しているのは私の生徒さんノートと同じく無印良品のものだという。先日、買い物中に無印良品がありどのノートかを教えてもらったら、意外にも無印で売られている中で最も小さいノートだった。お値段も¥100ぐらい。サイズはA6。スマホよりもちょこっと大きいぐらいだ。スーツやパンツのポケットに入れておけるのがいいらしい。私には小さすぎるかなと思ったが物は試し、買ってみた。私の今使っている仕事用バッグの内ポケットにピッタリサイズだった。

そして、とにかく何かを思いついたら、その小さなノートにメモをするようになった。メモをした瞬間にはその書き方で後でそのアイディアに再び戻ってこられると思っている。しかしたまに、メモそのものが言葉一つだったりするとなんのメモだったか思い出せないことがある。どうメモするかも大切だ。そして何故かよくアイディアが浮かぶ瞬間がある。例えば、お風呂に入っている時、お皿を洗っている時、水を触っている時によく何かを思いつく気がする。そういう時に何かを思いついても大抵は後で二度と思い出せない。そんなアイディアがいくつ消えていったのだろうと思うと残念だ。でも、ま、それで世界は何も変わらないのだが(笑)

この小さなノートが私の習慣に溶け込んでくれるかはまだわからないが、この一冊が使い終わる頃に何かが変わっていたらと思うと楽しみだ。

目下の悩みは思いついたメロディのメモだ。
Jazzのアドリブを学んでいるのだが伴奏音源を聴きながら運転していると
時々、信じられない素敵なメロディが鼻歌で作れたりする。
悲しいことに、そんなメロディは二度と戻ってこない。


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