美しい人生
いつもの道、いつもの電車
どこを見ても変わらない毎日
木々はのびのび、葉を茂らせて
僕たちは頭をかがめて歩く
ひとつの目的のために歩く
それが人生と言わんばかりに
それがほんとうに人生なのだろうかと
考えてはいけない
途方もない暗闇の中で
ヘッドライトが照らすのは壁
この広い都市では
人生の目的は内在化しなければならない
自由というものは制約があるから成り立つ
秩序は法律によって守られる
僕は頭をぼんやりさせて
眼精疲労と寝不足を誤魔化している
奴隷船の目的地は桃源郷なのか
僕はいつも道を間違ってしまう
生命の維持とは別の命題を持つ
社会とは全く離れた世界に目的を持つ
心を飼い慣らされてはいけない
世界の中心で愛を叫べ
僕が道を間違ってしまうのは手段のためだ
世界の中心で愛を叫べ
社会を飛び越えて雲を掴め
念力で茶柱を立てろ
書を捨てよ、街を燃やせ
僕たちはそのために生きている