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その白さを忘れぬうちに

誰かが言った言葉が
空気の中に滲んで消える
ああ、白いクーペが海岸を走る

炭酸が抜けたコーラを飲んで
足りないものは情熱だと知ったあの日
僕は白いノートに詩を書いた

誰かに見られるわけでもない言葉が
心の中で銀色の結晶になって
ああ、白い砂浜を滑り落ちていく

窓越しに海の見える電車の中で
なぜか距離を置いた中学生
その距離が大切だと、
人はいつか気づくのかもしれない

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