「季節を泳ぐ鯉」
水の中にいるときは
きもちがいいだろうな
時などないかのように
優雅に鯉が泳ぐ
紅葉の季節は
一番かもしれない
色とりどりの紅葉が
水面に映るのだから
その中を泳ぐから
知っているのかもしれない
世界の美しさと
自身の美しさに
空気にふれる瞬間
幾層にも揺れる波紋
鯉はきっと知っている
この究極の美を
池の橋から
言葉にすらできずに
この遊びを
ただ見つめている
いや見つめられているのは
私たちのほうだ
知らないだけで
気づかないだけで
水の中にいるときは
きもちがいいだろうな
時などないかのように
優雅に鯉が泳ぐ
紅葉の季節は
一番かもしれない
色とりどりの紅葉が
水面に映るのだから
その中を泳ぐから
知っているのかもしれない
世界の美しさと
自身の美しさに
空気にふれる瞬間
幾層にも揺れる波紋
鯉はきっと知っている
この究極の美を
池の橋から
言葉にすらできずに
この遊びを
ただ見つめている
いや見つめられているのは
私たちのほうだ
知らないだけで
気づかないだけで