「竹と木」
若竹の成長が早いのは
節ごとに長くなるから
決まったところでおしまい
つながる未来の子にすべてを託す
成長のゆっくりの木々
だけどいつになっても止めない
毎日の変化は少ないが
年輪とともに横にも上にも
竹はしなりとねばりがあるが
割れる裂ける破れる
中の空洞ゆえに
かぐや姫が入れるほどの
一人前になったら
ちょっとやそっとじゃ倒れない木々
木立は安らぎを与え
多くの生きものが住まう
何がいいとかわるいとかじゃなく
同じような違うような
こんなときもあるよね
あんなときもあるよねみたいな