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「似て非なる花」

山茶花は

その身ほどいて

散り散りに

死期知りて

その身投げ出す

落椿

終わりは違えど

どちらも可憐で

美しい


わたしを見てと

八重の花弁をあらわにし

見るものを離さない山茶花と

かたやひっそりと佇み

言葉少なに

思いは秘めたしとやかな椿

たとえるならば

ドレスアップした異国の女性と

着物を召した日本女性


そのくらい

似て非なる花で

甲乙つけ難いが


わたしの一番はあなた

どの花よりも

椿がいい


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