「交差するレイアとマリコ」
ハキハキとした日本語が
心地よい響き
彼女はレイア
目の前にいる
ペルシャトルコ料理の店主と
親子ほど離れた二人の
仲睦まじい会話で
私も仲間になりたくて
話しかけた
同じ料理を頼んだから
美味しいですねから始まって
終わりは自由が丘でバイバイするまで
ガーナと日本のハーフな彼女は
生まれは横浜元町
先週行ったのよと
繋がって
オススメトルコ料理屋を聞かれて
谷中のザクロを勧めたら
昨日そこ付近に行きかけたと
繋がって
ついでに反対側のビル街の中に
昔ながらの繊維街を教えたら
気になってたところとだったと驚かれ
繋がって
住まいを聞かれて答えたら
彼氏が昔住んでてよく行ったと
私の地元に縁があり
繋がって
公園に撮影しに
三週間前にきた所は
私の職場の駅公園だったと
繋がった
ここ自由が丘サバランには
ランチタイムが間に合わなくて
遅く来たのに
レイアと出逢ったのは
偶然ではないだろう
全く知らない彼女に出会うために
私はここにいる
そして彼女は
まだ二十代であろう若さに溢れていて
夢に邁進して
実力も伴う
女優で脚本家
来年はフジテレビのドラマの脚本の
放送が決まってると
夢を現実に
変えていた
憧れの女優さんは
ジュリアキャメロン
執筆活動もしていて
生き方も彼女に習って
毎日三ページ
文章を書くことと
一週間に一回
自分デートして自分のための時間作りを実践してる
それを聞いたとき
私それやってるじゃん
と思いながら
彼女とシンクロしちゃってた
二十くらいは歳が離れてるのに
不思議な感じ
歳を感じさせないくらい
波長が合う
職場を教えたら
グーグルマップですぐさま調べて
今度行きますって
イイ子だなぁ~