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「小石川植物園椿歌 三十九首 その三」

初見参
寒さに強い
雪椿

雪椿 牧野博士の命名種

見えてくる?
花弁についた
更紗文様

菊更紗

唇が
重なる貴女は
寒陽袋(かんようたい)

寒陽袋

フラメンコ
寒さ忘れて
踊る赤

紅麒麟(こうきりん)

羽畳む
白雁(はくがん)ここに
ひと休み

白雁

眉間尺
椿を飾る
ひとつ分

眉間尺

いまだけは
胡蝶の夢を
漂いたい

胡蝶侘助 胡蝶の夢とは夢うつつのこと

舟下り
椿眺める
阿賀の里

阿賀の里 阿賀野川はライン下りが出来る遊覧船あり

黒き珠
仙女に抱かれ
崑崙(こんろん)で

崑崙黒 (こんろんこく) 崑崙とは古代中国の伝説の山岳で仙人が住むとされている

百合を見て
うらやむ姿が
そのままに

百合椿

羽根閉ざす
麗し姿
花となり

孔雀椿

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