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座敷牢と癲狂院
座敷牢と癲狂院
って
凄い言葉ですよね。
どちらも、
昔、日本で精神疾患患者が
閉じ込められてた場所です。
話題は
「島崎藤村」
日本の明治、昭和期の有名な小説家、詩人です。
この人も、
いわゆる精神疾患に苦しんだ文豪の1人。
若い頃から
ノイローゼのようなうつ病のような、
メランコリーに取り憑かれた人でした。
そもそも
島崎藤村の家系も精神疾患家系。
父親と姉が狂死してます。
狂死って、
言葉もすごいですね。
私が作った言葉ではありません。念のため。
島崎藤村の父親は、
精神に変調をきたし、
座敷牢に閉じ込められてました。
この時代の日本は、
精神病院はほとんどなく、
重症と思われる精神障害者は、
座敷牢に隔離されてました。
日本では、
都内だと明治時代に、
上野に癲狂院という精神障害者を
隔離収容する施設ができました。
いわゆる精神病院の原型。
治療施設ではなく、
ほとんど隔離して収容する施設でした、
座敷牢の進化版です。
精神医学は、
医学から発生したものではない!
と
言われますが、
そういうことなんです。
異常な狂った人を隔離する、
取り除くことが目的で誕生したもの。
この癲狂院。
その後は
巣鴨病院、松沢病院と名前を変えて
発展しました。
一時期は
日本の精神医療の中心となってたそうです。
島崎藤村の父親は、
中年期に相当悪化したようです。
叫んだり錯乱したり、
面会に来る人に罵声を浴びさせ、
自らの排泄物をこねくり回し、
投げつけてた。
興奮して怒鳴ったりもしてた。
結局、
座敷牢の中で孤独死します。
狂死ってやつです。
島崎藤村は、
自分も父親のように狂ってしまうのではないか、
と
ずっと恐れてたようです。
姉も狂ってますからね。
こういうのが、
本当の精神疾患なのかもしれませんね。
狂人家系と言われた島崎藤村ですが、
島崎藤村の血縁者から、
後に、
東京医科歯科大学教授や、
信州大学精神科医教授も輩出されてます。
まさに
天才と○チ○イは紙一重、
ってやつです。
ちょっと
排泄物で問題起こすレベルの
精神状態になると、
キツイですね。
自分がそのレベルになったら、
向精神薬盛られても文句言えないかも
しれません。
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昔は、
精神がおかしいと思われた人は、
国が家族に、
座敷牢に閉じ込めて外に出すな!
と
お達しを出してたそうです。
精神医療って医学がスタートじゃないんですよね。
異質な人、おかしいと思われる人を
排除するところからスタートしてる。
それにしても
座敷牢怖いですね。