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#7 桜の首飾り、金沢カレー

昨日から石川に滞在しています。

新幹線のお供は私の大好きな千早茜さん。高校時代読書感想文をボイコットしたくらい本の感想を文字にするのは苦手ですが、少しずつ克服したいと思っています。


千早さんの小説は、

透明な夜の香り
しろがねの葉
男友達
ひきなみ
マリエ

辺りは読みました。


千早さんの本の醍醐味は、何と言っても香りや味の表現。今までグルメ系の小説はあまり好きではなかったのですが、千早さんは目の前の料理だけでなくその周りの空気の味まで描いてくださるので好きです。


今回は『桜の首飾り』を読んでいます。
テーマは桜。

今さらですが、ちょっとした雨で、ちょっとした風で散ってしまう花びらって儚いですね。
こうやって文字にしながら、「儚い」って人の夢って書くんだなーと思っていると、次の一文に出会いました。

足の下の花は薄く、夢のように手ごたえがなかった。

夢は儚いというけれど、寝るときに見る夢も確かに儚い。それは、簡単に終わってしまうからというのもありますが、目の前に見えているものではなく「手ごたえがない」からでもあるのだな、と思いました。

そんな「桜」をさまざまな言葉で表現されていますが、中でも「白い欠片」という言い方が好きです。

花びらはふんわりとしたイメージですが「欠片」と聞くと硬く尖った印象があり(前後のガラスの描写に引っ張られているだけでしょうか)、多面性を感じます。


夕食に、名物の金沢カレーをいただきました。

滞在期間は毎日更新を目標にしたいと思います…!

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