キャッチャーは読書をしろ
キャッチャーというのは野球の中で特質なポジションである。単に運動能力やセンスだけでは勤まらないのがキャッチャーというポジションである。キャッチャーに求められる能力の一つにコミュニケーション能力が挙げられる。キャッチャーは他のポジションに比べ、コミュニケーションを取る機会が圧倒的に多いのだ。逆に言えば、どんなに肩が強くても、打力があってもコミュニケーション能力の無いキャッチャーは一流のキャッチャーとは言えない。ではそのコミュニケーション能力をどのように鍛えるか?その一つの方法として読書を活用する。
読書をしてコミュニケーション能力を高める
コミュニケーションにおいて、一番必要なことは自分が話すことではない。本当に必要なことは、相手の言葉をしっかりと理解する読解力である。キャッチャーは試合中、練習中、グラウンド外で多くの人の話を聞かなければならない。試合中は監督やコーチの指示を聞き、その情報を湾曲させることなく、他の選手に伝えなければならない。また、投手とのコミュニケーションも必須である。投手の体調、コンディショニング、メンタル状況を聞き出し、最高のパフォーマンスを発揮させるのがキャッチャーの役目である。そこで必要なことが、コミュニケーション能力であり、読解力なのだ。キャッチャーは常日頃から本を読み、本の事実を抽象化し、それを転用する力が必要なのだ。
キャッチャーはバカと思われてはいけない
扇の要、グラウンド上の監督と揶揄されるキャッチャーは周りから頭が良いと思われなければいけない。そうしなければグラウンドでの信頼を勝ち取れないのだ。グラウンドで信頼されるには、グラウンド外での行動が大事になってくる。例えばチームで移動中はキャッチャーであるあなたの信頼度を上げる大チャンスである。他の選手が音楽を聞いて寝ていたり、ゲームをしたり、漫画を読んでいる時に、一人だけビジネス書や自己啓発、哲学書などの本を読んでいれば確実に良い意味で浮いた存在になれる。周りからは、真面目で頭の良いヤツという印象ももってもらえるのだ。あえて他の選手や首脳陣のいるところで読書をすることで、グランドでの信用度も獲得でき、同時に読解力も鍛えることができる。まさに一石二鳥である。
最後に、キャッチャーをしているのに読書をしないことはありえない暴挙だ。キャッチャーは周りから頭が良いと思われなければいけないが、実際の学力のことを指してるのではない。キャッチャーに必要なのは読解力と勉強をする姿勢なのだ。その2つを鍛えることができるのが読書であり、読書はコミュニケーション能力をも高める。キャッチャーはかばんに常に本を忍ばせておくべきなのだ。
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