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Q&A:低体重からの回復期

こんにちは。私は摂食障害はじめ、精神疾患経験者で経験談から考え方、メンタリティーについて X @mgmgpai で質問やお悩みを頂いて Ameba blog @konpaichan でお答えさせて頂いています。

今回は頂いた3つの質問に答えるnoteです。考え方の選択肢の一つとして参考に読んで下さればと思います。



質問①|当たり前の手放し方

頂いた質問です、ありがとうございます。


当たり前を手放す事に「楽」ってない気がします。楽に手放せるなら、それって当たり前でもなく、信頼もなかったマイルールなんじゃないかなって思います。

手放すのが苦しい程、それだけ「絶対感」を持っていた証であって、それが「症状の深刻さ」でもあると思います。まずはその認識の共有ができたら嬉しいです。


強く感じる「不安・怖い」を真正面から向き合ってみる事がステップな気がします。

例えば、一部の例にある「行動」では、自分が動き出すタイミングで「今、何で立ち上がったか?」と考えてみる。

歩き出したタイミングで「どうして座っていられないのか?」と聞いてみる。行動の隙間に問いかけてみるのはどうでしょうか?

これが衝動的で隙がないならば、落ち着いている時でも良いと思います。落ち着いている時に、自分のマイルールを書き起こして、一個ずつ思い付く行動の理由を探してみて下さい。

ですが、行動の隙間を見つけようとしている時間が大事なのです。その隙間の時間が「長くなる」=「回数が減る・コントロールできている」に変わるからです。

衝動に、疑問を持つ事がマイルールからの解放になる「練習」なのだと思います。


今の質問者様の体の状態は「深刻な低体重」であって、言葉で表すならば「危機感」に近い状態だと捉えます。

脳の萎縮もあると思います。今の危機感の状態では、先に進む事さえ危ないかもしれません。(体の状態が悪化してしまう事や急な変化に体の負荷が掛かる事の危惧)

マイルールなどの細かな症状と向き合い手放すのには、体の回復やある程度の体重増加が必要です。今は難しいと思います。

入院など自力ではなく他力の力を借りる事だって、立派な回復期の選択だって思います。これもどれも、回復の為の行動に、変わりはありません。

当たり前を手放すのに、今の体の状況を労れるのなら、入院治療も選択肢に入れてあげてみてはどうでしょうか?


質問② | 食事の進め方

私は質問者様の「回復したい」と思う感情に寄り添いたいです。でも、これは心の問題と命の問題でもあります。

なので、質問者様の望むアンサーでも期待外れなアンサーでもあるかもしれません。が、質問者様の回復を願った意見である事、ご理解頂ければ嬉しいです。


私は⑴と⑵でもない⑶の提案をしたいです。それは曜日や時間帯や質や量のこだわりを取って「自由にする」事です。


摂食障害の症状は「目的を持ったこだわりに不自由を作る事・感じる事」だと思います。

そこからの「回復」ならば、回復期って新たなこだわりを作っても意味があるのかな?って思います。

中身は、回復の為のこだわり。なので前進していて、立派な志です。では何が問題か?それは「こだわりに対する極端さ」が心の問題であり、病になっている理由であります。

皆さんも、少なからず「ルール」や「習慣」ってあると思います。でも、時にそれ通りにならなくても。或いは、被害や問題が生じるならルールを変更する「許容」ができます。摂食障害さんは許容の部分が持てない事が特徴的です。


なので「自由に選択する練習」と「それを受け入れる練習」をする意味が回復期にはあると考えています。

こうでなくてはいけない「絶対感」からの解放です。その為にできる事として、回復期のルールを作らないというのも選択肢の一つだと思います。


質問③|食事のバランス

質問②と重なる回答ではありますが、こだわりは持たずに「自分の好きなようにしてみる事」とそれを「受け入れる事」が大事だと思っています。

回復期の皆さんから頂く悩みで共通しているのは「先々の心配に今の行動を制限している」という事。

これは、何を食べているか?の話ではなく「捉え方・考え方」の話なので一旦、食事のバランスは置いておきます。


回復した後の生活にも「先の見えない・予想のできない事」ってあると思います。私は「予想外の連続が人生」だと思って生きています。

なので、先の自分をコントロールしようとするのではなく「今の自分にとって最善な選択をする」これの積み重ねで、丁度いい。そう思っています。


先々の不安に今の行動を制限してしまう「癖」が残っては、回復した先の人生でも毎日が「先に備えるための日々」になって「今を生きる」満足感や幸せに繋がらないと思うんです。


なので、食事のバランスなども「今考える事」ではないと思います。まずは深刻な体の状況を優先していく。その上で、食事をする時に好きな様に選んで食べていくのが私的には、最適なのかなと思います。

繰り返しになりますが、低体重の脳の萎縮があって中々ルールが手放せない場合に、体重が減ったり停滞したり、回復に進めない場合は入院するのが良いと思います。

今できる事とやるべき事は、健康を守る事。そして心を解放していく事。先の不安を軸にしては、今の不安が形を変えて先々に付いて回ってしまう気がします。

自分の選択と決断を受け入れる事が大事なので、何が自分にとって良い選択なのかはご自身で考え受け入れて欲しいなと思います。それに意味があるのです。


最後に

参考になれば嬉しいです。期待外れな回答だったと思いますが、私なりに回復に向けて寄り添ったアンサーになります。私も質問者様と同じ低体重からの回復でした、必ず良くなると思うので、今できる事を見つけて練習する積み重ねを続けて欲しいと思います。応援しています。




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