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断捨離で、健やかになっていくわたし
ものをなかなか捨てられない性分だ。でも夫の今は亡きおかあさんや、夫の妹のRちゃんが、日常的に断捨離をしていつもすっきり暮らしているのを見て、特にこの数年は「よく捨てる人」になった。それでも、Rちゃんの捨てっぷりに比べたら、全然まだまだ素人である。
捨てっぷりのいい人は、清々しい。さっぱりして元気。いや、すべての人がそうというのではないかもしれない。でも、おかあさんやRちゃんはそうだ。それは真似てでも身に付けたい部分で、だから私もだんだんと捨てる人に変化してきた。
昨年は、いままでで一番「よっしゃー」と決意し、古着屋さんで集めた籠バッグ類多数、サイズの合わない洋服、10年以上靴箱にしまったままの靴などを思い切ってどんどんゴミ袋に詰めた。古いノートや小物、アクセサリー、なにか未練があって持っていたもの・・、もう何かに取り憑かれた人のように、無表情で(たぶん)、どんどんゴミ袋に入れて外にだした。
それを見ていた面倒くさがり屋で「捨てられない人」であるうちのだんなさんが、「おれも捨てよ!」と、彼の部屋のあれやこれやを、どんどんゴミ袋に詰め始めた。(でもブルース・リーや柴田恭兵さん、えいちゃんのものは永遠にキープ笑)
そして、私たちは車で30分の巨大なゴミ処理センターに小さな車で何往復もし、クタクタになって、そして、めちゃくちゃすっきりした。めちゃくちゃ、である。「健やかさと幸せを感じた」・・・と言ってもいいかもしれない。
まるで、私の体の中で根を張る場所を求めてグルグル巡回し続けていた毒のようなものを、一気にザーッと体外に放出したような、そんな爽快感。
でも、捨てるのには、勇気が必要だった。
「捨てようかな」と、のらりくらりしていると、目の前に、激しい意思をもった幻想のモンスターが立ちはだかって「NO」と私を睨みつけ、両手で私を押した。いや、ホントである。得体の知れない、どんよりとした、だけど重い力が私の胸の上にのしかかって・・・。だから「捨てる日」を一週間伸ばし、また一週間伸ばした。
しかし、その日、私はもう、そのモンスターを無視することに決めた。
汚れてもいいジャージに着替えマスクをして、どんどんどんどん捨てた。ゴミ処理場への最後の往復が終わり、帰宅してシャワーを浴びた。
すると文字通り、分厚い青黒いカビが生えた自分自身が、ゴシゴシ洗われ、青黒いカビはすべて消えた。残ったのは、新鮮な、どこか懐かしいような石鹸の匂い。
「断捨離が心まで変える」とは、本にはよく書かれているけれど、そこまでとは知らなかったなぁ。
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今、2016年くらいからインスタグラムに掲載していた私にとっては大切な文章や写真を、ゆっくり、このnoteに移し始めた。
その進み具合は今のところ10%以下。ゆっくりやっている。でも、自分の遺言になるものだけをこっちに移そうと昨日決めたら、なんだかふーっと肩の荷が降り、心が明るくなった。念願の新居にお引っ越しが決まって動き出したみたいな気分。センチメンタルな気持ちは微塵もなく、淡々と、でも焦らずに、マイペースで作業をしている。すごく健やかな気分。きもちいい。