My Favorite Film —Lomography 100—
現在入手可能なフィルムの中で最安値のフィルム、Lomography 100について紹介する。
概要
メーカー Lomography
名称 Lomography 100(Lomo100)
カラーネガフィルム
ISO感度 100
現像工程 C-41
おすすめポイント
夕日のシーンで活躍
色味は暖色傾向、特に夕日の色が印象的に出る。
夕日の微妙な赤色やオレンジ色を見事に出すことのできるフィルム。ISO100なのにこういった部分に特徴が出るのは面白い。開放F値が低いレンズと組み合わせるとこのフィルムの良さを引き出せると感じている。
ハイライトトーンよりもシャドウトーンが優秀な印象。
イメージ的には秋から冬の夕日の色にマッチしている気がするが、ここは感覚的な部分なので使用する方それぞれで異なると思う。
秋冬に感じた理由としては夕日のオレンジの中でも秋を感じる強めのオレンジ色が強く出るのと、赤色もピンクがかったような色味で出てくるからである。
ニュアンス的には落ち葉が近いか。
豊かなシャドウトーン
シャドウ部のトーンが豊かで潰れにくい。
ISO感度こそ低いが、夜景に向いているフィルムに感じた。
夜景でも夕景でもシャドウ部の出ティールが潰れることなく綺麗に出ている。
露出さえきちんと合わせることができれば、シャドウが多くなる夜のシーンや室内でも全然使って問題フィルムだろう。
明暗さの大きいシーンでも使用できるのがこのフィルムのいい部分だと思われる。
ちなみに露出アンダーすぎる状態で撮影すると、緑色のノイズが盛大に乗る。
強い粒状性
粒状性が強い。A4プリントだとやや目立つ。
ただ細かい描写可能。この感じが不思議なフィルム。
粒状性についてはフィルムらしいと許容するか、
印画紙のテクスチャ次第である程度緩和させることはできる。
安価
3つで4500円程度。ISO100のフィルムとしては安価な部類で手に入りやすい。
2023年現在だと最安値近辺の価格と言えるだろう。
似たフィルム
KODAKのPROIMAGE100が挙げられるが、私が使用した程度だと似ているとはとても感じない。
オレンジや暖色系の色が強く出るLomo100に比べて、Proimageは白色が綺麗に出る印象である。
Proimageももちろん暖色よりではあるのだが、それに加えて白が印象的だ。あとオーバーにかなり強い。
露出アンダーが弱いとは思わないが、強いとも感じなかった。
どちらも共通して粒状性は荒めという共通点あるが、これだけで同じフィルムとするのは乱暴な気もする。
これは私の見解のなのである。みなさまもお持ちの見解があれば、気軽にコメントしていただけると私の知見も強化されるのでありがたい。
作例
今回の表紙に使用した一枚。夕方の河川敷から撮影したものでありこの日の天気はくもりがちではだったが、夕日の光を見事に映し出した一枚。
ほぼ逆光であったにも関わらずシャドウ部の描写が潰れていないことを確認できる。
こちらも河川敷にて撮影した一枚。
夕方に撮影したもので赤みがかった一枚に仕上がった。
こちらは夕方に夕日の反射を利用して撮影した一枚。
90mmのレンズを使用して望遠で切り取った。影の多いシーンだったがやはり潰れることなくきちんと再現されている。このフィルムは解像度が高いと思われる。
蛍光灯下でもカラーバランスが乱れないのは室内撮影の際に心強い。
日中に撮影した一枚。暗い部分が多いがだからと言って潰れることはなかった。
極端にアンダーだとこうなってしまう。
夕方と夜の間で建物の光が入っても極端に飛ぶことはない。
これだけ暗くてもシャドウが潰れずに残っているのはすごいと思う。
ぜひ明るい単焦点レンズと組み合わせて夜景撮影に挑戦してほしい。
夕日のピンク〜赤色が印象的な一枚。
以上です
ありがとうございました。