シリーズ集大成!生田斗真の顔芸映画『土竜の唄 FINAL』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:240/246
ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★☆☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆
【要素】
コメディ
アクション
ヤクザ
下ネタ
【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
高橋のぼる『土竜の唄』(2005~)
・映画
『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(2014)
『土竜の唄 香港狂騒曲』(2016)
【あらすじ】
警察学校創立以来、最低の成績で卒業。始末書枚数、ぶっちぎりのワーストワン。ちょっぴりスケベだがまっすぐで熱すぎる警察官・菊川玲二(生田斗真)が、ある日突然、潜入捜査官“モグラ”に任命!日本最凶のヤクザの組織に潜り、トップの轟周宝(岩城滉一)を挙げることを命じられる。
潜るところまで潜った玲二の最後の任務は、過去最大の取引額6000億円の麻薬密輸阻止!最大のヤマ場の舞台は、“海上の楽園”こと超豪華客船!!そして現れた、最強にして最凶のラスボスである轟周宝の長男、烈雄(鈴木亮平)!!
謎のフェロモン美女・沙門(滝沢カレン)にハメられ、恋人・純奈(仲里依紗)との愛の修羅場も訪れ、モグラ史上最悪の危機が襲う中、果たして玲二は轟周宝をブタ箱に入れ、“キング・オブ・土竜”となることができるのか!?そして、魂の兄弟、不死蝶・パピヨン(堤真一)との関係は!?
【感想】
まさか3作目作るとは思いませんでした(笑)漫画は未読ですが、映画は過去2作品観たので、流れで今回もって感じです。ジャニーズ主演だから、もっとファンが押し寄せるかと思いましたが、初日なのに席ガラガラでした。。。
<生田斗真の顔芸映画>
タイトルにも書きましたが、まさしく。この映画は主人公を演じる生田斗真さんの顔芸映画ですね。話としては、潜入捜査官としてヤクザの世界に足を踏み入れた菊川玲二のすったもんだを描いています。とにかく毎回やかましすぎて、生田斗真の顔芸と災難を楽しむ映画と言えるでしょう。全シリーズ通して、冒頭は彼の素っ裸から始まることからもわかる通り、意外としょーもない下ネタが多いです(笑)
<(個人的には)ギャグは寒い>
ただ、ファンの方には大変申し訳ないんですが、シリーズ全部、個人的にはハマらなかったんですよね。。。笑いのツボが違うんでしょうかね。。。コメディで笑いのツボが違うってのは、もはや致命傷だと思いますけど、ギャグが大げさというか、わざとらしすぎて逆に寒いとさえ感じちゃうんですよ。あとは、シーンの繋がりやキャラクター設定もイマイチなじめず。。。うーん、監督の三池崇史さんも脚本の宮藤官九郎さんも、他の作品は好きなものもけっこうあるんですが、このシリーズだけはなぜか入り込めないんですよねー。小学生のときだったら笑えたかもしれませんが(笑)
<どう描きたいのかがブレている印象>
いろいろ考えてみたんですが、あまりハマれない最大の要因は、かっこよく描きたいのか、おかしく描きたいのか、どっちつかずなところがあるからかなーと。基本はコメディなんですが、最後だけやたらかっこよく描いてるんですよ。でも、それまでの流れを踏まえると、全然説得力がなくてですね(笑)だから、うまく世界観に入り込めないんだと思います。
<過去作の復習は必須>
さらに、今回の作品は、過去作の映像もかなり使われているんですよ。僕は、シリーズモノは過去作を全部復習してから最新作に臨むので、この作品も特に問題なく楽しめたんですが、、、これが初見だとするとけっこうわかりづらいかもしれません。あと、過去作のキャラクターも出てくるんですが、これはちょっと無理矢理詰め込んだ感は否めませんでしたね。。。(笑)猫沢(岡村隆史)と玲二ってそんな関係性だっけ、、、?とも思いましたし。
<今回よかった2つのポイント>
そんな中でこの映画でよかったなと思ったのが2つあります。ひとつは、鈴木亮平さんの存在。『孤狼の血 LEVEL2』に引き続き、またヤクザの役なんですけど。やっぱり似合いますよね、ああいう役。この全然怖くない世界観の中で、バランスよく怖さがあるっていうのがさすがだなと思いました。
もうひとつは、終盤にあった某CMのパロディです。薄々気づくんですよ、流れからして。「あれ、もしかしてアレを言ってしまうのでは、、、?」って。そしたら本当にやるから、「キターーー!」ってちょっと興奮してしまいました。ここだけ唯一笑いました(笑)
<その他>
今作はシリーズラストの集大成っていう感じで、うまくまとめたなという点では感慨深さがあります。とはいえ、過去作を観てないんだったら、無理に観る必要はないかもなってぐらいの面白さでしたかねー、個人的には。