![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/63659625/rectangle_large_type_2_3e45b2192caddc2b08f6488a3445cb79.jpg?width=1200)
映画の『ドラえもん』が泣けるように、これもテレビドラマ版から一転、感動エピソードに涙腺がやられた『劇場版 ルパンの娘』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:21/218
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
映像:★★★★☆
音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★
【要素】
コメディ
アクション
ファミリー
怪盗
ミュージカル
全集中の呼吸(鬼滅の刃)
タイムトラベル
【元になった作品出来事や原作・過去作など】
・小説
横関大『ルパンの娘』シリーズ(2015~)
・テレビドラマ
フジテレビ系『ルパンの娘』シリーズ(2019~)
【あらすじ】
代々泥棒一家“Lの一族”の娘として生まれた三雲華(深田恭子)は、家業を継ぐことを拒み、普通の人生を求め、図書館司書として働いていた。運命的な出会いから、代々警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)と許されざる恋に落ちた華は、いくつもの障害を乗り越えて、和馬と結ばれる。
全国に指名手配されていたLの一族を表向きには死んだことにしているため、2人の結婚は事実婚。和馬は職場では独身としてふるまい、華の存在はないことにされていた。それでも2人は、最愛の娘・杏(小畑乃々)を授かり、幸せな毎日を送っていた。
そんなある日、華の父・尊(渡部篤郎)が泥棒引退を宣言。これまで迷惑をかけたお詫びにと、華と和馬にちょっと遅めの新婚旅行をプレゼントする。親子水入らずでディーベンブルク王国観光を満喫していると、そこにはLの一族が!?実は尊はこの国で、Lの一族最後の大仕事を計画していたのだった。
しかしその夜、杏が謎の集団にさらわれ、引き換えにこの国に眠る伝説の王冠を要求される。二度と着ないつもりだった泥棒スーツに再び身を包んだ華は、尊、母・悦子(小沢真珠)、祖母・マツ(どんぐり)ら一族と共に、王冠が眠る難航不落の城に忍び込むが、そこに謎の敵“JOKER”が立ちはだかる。すべてはLの一族絶滅のための罠だったのだ…!
和馬も人質に捕られ、事態はどんどん予測不可能な展開に。そして、ついに姿を現したもう一人のLの一族・三雲玲(観月ありさ)。一族を離れ、普通の生活を送っていたが、ある出来事で死んだとされていた玲が再び華たちの前に現れた目的とは!?
すべての真相には、決して盗み出せない家族の絆があった――。
【感想】
もともとテレビドラマはずっと観ていたんですが、いやー、映画がこうも面白くなるとは思っていませんでした。正直、ドラマのシーズン1はそこまでハマらなかったんですよ。息抜きに観る茶番劇ぐらいかなーのイメージで。それが、シーズン2で円城寺さん(大貫勇輔)が振り切ってから、妙に中毒性が出てきて(笑)ちなみに、視聴率的にもシーズン1はずば抜けてよかったわけではなかったそう。でも、子供たちに人気ってことで、シーズン2の制作に踏み切ったらしいですね。そのせいか、映画館にも小さい女の子がチラホラいました。
今回チラッとネタバレしちゃうところもあるので、知りたくない方はここでそっ閉じしてください。。。
<多様な要素を含んだドラマ>※ちょっとネタバレありです。
このドラマ、とにかくいろんな要素があるんですよ。怪盗×アクション×ミュージカル×全集中の呼吸(鬼滅の刃)って、どんだけ盛り込むんだと(笑)
なんだけど、今回はさらに驚きの要素も加わって。それがタイムトラベルなんですよね。原作の小説は読んでいませんが、ドラマ版はゆるい茶番劇がメインで、割と何でもありな世界観でした。それがよかったのか、もはや後付けのような設定であっても、まったく不自然にならないのがこのシリーズのいいところだと僕は思います。
<安定した展開+α>※ちょっとネタバレありです。
今回の劇場版も、ドラマ版同様に茶番劇をメインに、円城寺さんの謎のミュージカルありーの、アクションありーので笑いと興奮を味わえるのが楽しい作品になっています。
ところが、それだけじゃなかったのが、この映画の推しポイントなんですよ。先にも書いた通り、今回タイムトラベル要素がついています。そのまさかすぎる設定に驚きつつも、その裏に隠されたLの一族の秘密が明らかになる展開。そこが家族の絆を前面に出してきた感動エピソードでね、、、泣きましたわ。。。
『ドラえもん』もさ、テレビアニメの牧歌的な感じとは打って変わって、劇場版だと感動的だったりするじゃないですか。そんな感じで、この映画もドラマ以上のスケールで感動させてくるので、個人的にはメッチャ好きになりました。
<2時間で複数の感情が刺激される>
僕が面白いと思う映画の条件に、ひとつの作品の中で笑いや感動など、複数の感情が刺激されるというものがあります。それでいうと、今回の映画もまさにその通りで、2時間の間で、笑いと涙と興奮とスリルと、複数の感情を刺激されたので、うまい作りだなって思いました。
<ドラマ版を観ていないとわからない>
子供に人気なので、話自体はわかりやすいですし、キャラクターも面白いのですが、ドラマ版を観ていないとハマりきれないかもしれません。話はつながっていますし、キャラクターへの愛着もあるので。まあ、これはシリーズモノの宿命かもしれません。その分、ドラマ版が好きだった人は間違いなく楽しめるでしょう!
<その他>
それにしても、円城寺さんの歌、よく聴くと歌詞が全然大したこと言ってないのが余計に笑えるんですよ。「炎は~あったかい~」なんて、当たり前のことすぎるじゃないですか。それをさもすごそうに歌うのがツボる要因です(笑)