徹底的にぶちのめす!情け容赦ないリベンジおじさんによる先手必勝のフルボッコが痛快すぎる『イコライザー THE FINAL』
【個人的な満足度】
2023年日本公開映画で面白かった順位:19/141
ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
映像:★★★★★
音楽:★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★
【作品情報】
原題:The Equalizer 3
製作年:2023年
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間:109分
ジャンル:アクション
元ネタなど:テレビドラマ『ザ・シークレット・ハンター』(1985-1989)
映画『イコライザー』シリーズ(2014-)
【あらすじ】
あるとき、訪れたシチリアでの事件で負傷したことをきっかけに、肉体的にも精神的にも限界を迎えたロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)は、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町に辿り着く。よそ者にも関わらず身内のように看病し、親しみをもって「ロベルト」と呼んで接してくれる街の人々。昼の顔、夜の顔を使い分け、長い時間をたった一人、誰にも頼らず生きてきたマッコールにとって、それはまさに癒しと救いだった。
マッコールはこの街を安住の地と心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕の時計を外すことを決意。そこで穏やかに残りの人生を送るはずだった。
しかし、小さなこの街にも悪の魔の手は忍び寄っていた。街の人たちが次々と凄惨な事件に遭うのを見て、マッコールは再び[仕事]を再開する。自分を救ってくれた大切な人々を、街を、今度は自分が救うため。善良なすべての人々を救うのがイコライザーの流儀であり、マッコール自身の大いなる復讐でもあるのだ。だが、それが引き金となり、事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大してゆく…。
一度外した時計を再び身に着けるマッコール。彼がカウントするのはわずか9秒。怒りが頂点に達したマッコールに、もはや19秒は必要ない。
最後にして最大の[仕事]が始まる――。
【感想】
『イコライザー』シリーズ第3作目。やべぇ、やべぇよ、ロバート・マッコール!穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって敵をぶっ殺す最強の世直しおじさんすぎて萌えました!!
<ギャップありまくりな主人公あってこそ>
このシリーズの魅力は、とにかく主人公のロバート・マッコールのキャラクターに尽きます。一見、どこにでもいそうな普通のおじさんなんですよ。『1』ではホームセンターの店員ですし、『2』ではタクシーの運転手として真面目に穏やかに働いています。今回は無職ですが、負傷してシチリアの静かな田舎町でのんびり過ごしています。
がしかし、その正体は元DIA(日本語字幕版だとなぜかCIA)の凄腕工作員!「誰かが許し難いことを誰かにしている。自分なら何かしてやれる」という信条を胸に、人々を虐げているやつらをコテンパンに叩きのめしちゃうんですよ!演じているデンゼル・ワシントン、今年で68歳ですよ?!ウチの母親と同い年なのに、まったく年齢を感じさせない出で立ちで、悪いやつらを秒殺していくのがたまりません。
しかも、彼の場合、先手必勝なんですよ。今回だって、悪いやつらから「覚えとけよ!」と言われたものの、そのすぐ後にマッコール自ら先回りして敵をフルボッコ。敵だってこれからどうやってマッコールをぶっ潰すかって考えるはずなのに、その隙すら与えない徹底ぶりです。その手段もまた残虐で、車で轢き殺すわ、ナイフでメッタ刺しにするわで、マッコールが悪役なんじゃないかってぐらい容赦ないっていう。あんなに穏やかそうなのに一度牙をむいたら相手はジ・エンドです。
<『ジョン・ウィック』シリーズとの決定的な違い>
こうやって見ると、敵をボコボコにする『ジョン・ウィック』シリーズと近しいものがある気もしますね。偶然にも最新作がついこの前公開されましたし。でも実際に観て思うのが、この2つの作品は全然違います。『イコライザー』シリーズには、『ジョン・ウィック』シリーズにないものがあるんです。それは「明確な動機」。まあ、『ジョン・ウィック』も1作目では、愛する人から贈られた子犬を殺された復讐というわかりやすい動機があったんですが、2作目以降はひたすら殺し合いをしているだけなので、「そもそもなんで戦ってるんだっけ?」って思うこともしばしば(笑)
一方で、『イコライザー』シリーズはその動機がハッキリしています。人々を困らせているやつらを懲らしめるということです。今回だと、町の人々から金をせしめているマフィアがその対象ですね。このマフィアを演じている役者さんたちの演技力の賜物でもあると思うんですが、とにかく手口が荒っぽくて怖いんですよ。その上、小さな子供がいる前で父親をぶん殴るという非道さもあって、「ああ、誰でもいいから何とかしてくれ」って感じました。
しかもうまいなと思うのが、マッコール自身がその町の人々とだんだんと打ち解けて、居心地がよくなってきている様子をきちんと描いていることです。こうすることで、彼にとっても大切なものが奪われているっていう状況を作っているんですよ。こうなったらもう町のためにも自分のためにも、悪いやつらを消すしかないじゃないですか。だから、マッコールが敵をボコボコにするシーンは、残虐ながらもすっごくスカッとします。その感情移入できる状況を丁寧に作っているのが、この映画で一番推せるところです。その分、『ジョン・ウィック』シリーズのようなアクションのド派手さはありませんが、あちらはアクション寄り、こちらはストーリー寄りって感じでそれぞれよさがあると思っています。
<久しぶりの共演>
あと、今作でCIA捜査官のエマを演じたダコタ・ファニングとの共演もエモいポイントです。実は、デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングは『マイ・ボディガード』(2004)以来、19年ぶりの共演なんですよ。公開当時9歳だった彼女もすっかり大人です。きっと、デンゼル・ワシントンは我が子の成長を見守るような感じだったのではないでしょうか。
<そんなわけで>
悪いやつらを懲らしめるだけなのに、メチャクチャスカッとできるからオススメです!観ているこっちがガチで怒りがこみ上げてくるほどの敵の悪どさと、それを圧倒的な力でねじ伏せるロバート・マッコールのかっこよさに悶絶でした!!