恐いぐらい利口なヴェロキラプトルを目の当たりにして人類に勝ち目はないと思った『ジュラシック・パークⅢ』
【個人的な満足度】
「午前十時の映画祭13」で面白かった順位:3/3
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★★★★★★★★★
音楽:★★★★★
映画館で観たい:★★★★★★★★★★★
【作品情報】
原題:Jurassic Park III
製作年:2001年
製作国:アメリカ
配給:UIP
上映時間:92分
ジャンル:SF、アドベンチャー、アクション、サバイバル
元ネタなど:小説『ジュラシック・パーク』(1990)
【あらすじ】
【サイトB事件】から4年後。古生物学者グラント博士(サム・ニール)のもとに実業家を名乗る男ポール(ウィリアム・H・メイシー)とその妻アマンダ(ティア・レオーニ)が訪れ、恐竜の管理保護区として立入禁止になっているイスラ・ソルナ島上空を巡るツアーガイドを依頼される。
グラントは研究資金を見返りに承諾するが、島の上空に到着した途端、ポールたちはグラントとの約束を破って島に着陸してしまう。実は、ポールとアマンダの真の目的は、8週間前に島の近くでパラセイリング中に消息を絶った息子エリック(トレヴァー・モーガン)を捜すことだった。
グラントたちは無事に島から生きて帰って来れるのか?!
【感想】
「午前十時の映画祭13」にて。2001年のアメリカ映画。『ジュラシック・パーク』シリーズ第3作目。やや惰性で作った感は否めませんけど、個人的には楽しめました。
<シリーズ3部作の中では最もサバイバル感が強い>
今回は第1作目に登場したグラント博士が主人公です。半ば騙される形でサイトBに連れて行かれて、そこで恐竜たちに襲われるという、とてつもないとばっちり具合がかわいそうでしたね(笑)舞台は第2作目と同じサイトBなんですけど、もはや人の手は入っておらず、完全に自然と一体化しています。しかも、もともとはポールとその妻が息子を探しにやって来たことが目的かつ、最初にティラノサウルスに襲われて、乗ってきた飛行機も大破してしまったので、武器らしい武器もなければ食糧もないんですよね。そんな中で脱出を試みるってんだから、過去2作と比べるとサバイバル感がものすごく強かったです。
<そんなうまくいく?と思ったところ(笑)>
巻き込まれ事故で怒り心頭のグラント博士ですが、それでも何とかみんなで生きて脱出しようと先陣を切っていきます。とはいえ、「そんなうまくいくか?」と思ったところが2点ありました。ひとつは、ポールとアマンダの息子のエリックについてなんですが、彼は子供なのに8週間もあの地で生き延び続けたんですよね。インジェン社が残した施設はありますが、そこと森の中を往復しながら生き延びるってさすがに無理じゃないかって。
もうひとつは、グラント博士がラプトルの卵を持っているがゆえに殺されないってところです。今回のラプトルはやたら利口なんですが、そもそも卵を持ってるかどうかなんて、本当に察知できるんですかね。ラブトルが実際あんなに賢い恐竜だったのかは甚だ疑問ですけど(笑)
<出番は少ないながらもナイスプレーだったサトラー博士>
今回は、第1作目に登場したサトラー博士(ローラ・ダーン)も出演しています。ものすごく扱い少ないですけど(笑)もはや、グラント博士が出るならってことで無理矢理ねじ込んだような印象さえ受けますが、それでも彼女のナイスプレーのおかげで、グラント博士たちは無事に生き延びることができたんですから、ある意味一番おいしい役どころだったかもしれません(笑)
<そんなわけで>
もはや『ジュラシック・パーク』というより、『ジュラシック・アイランド』というタイトルの方がよかったんじゃないかってぐらい、冒険の舞台が広い今作。恐竜がはびこる島からの脱出劇はスリリングではありますが、やっぱり第1作目のような衝撃はなかったかなあ。それでも全体的に面白かったので、シリーズを追いかけたいなら観てもよいかと思います!