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画は綺麗だが話はわかりづらい『鵞鳥湖の夜』

【基本情報】

 原題:南方車站的聚会
 英題:The Wild Goose Lake
製作年:2019年
製作国:中国・フランス合作
 配給:ブロードメディア・スタジオ

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:127/142
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】

2012年、中国南部。刑務所を出て古巣のバイク窃盗団に戻った男チョウ(フー・ゴー)は、対立組織の争いに巻き込まれ、誤って警察官を射殺してしまう。

全国に指名手配された彼は、自身にかけられた報奨金30万元を妻子に残そうとするが手立てがない。そんな彼の前に、見知らぬ女アイアイ(グイ・ルンメイ)が妻の代理としてやって来る。

鵞鳥湖の水辺で娼婦として生きる彼女と行動を共にするチョウだったが、警察や報奨金強奪を狙う窃盗団に追われ、徐々に追い詰められていく。

【感想】

新宿武蔵野館で観たのですが、ずっと予告で流れまくっていたのと、映画館側もけっこう推していたのでかなり印象に残っているのですが、実際はいまいちわかりづらい映画でした。。。もっとギャング同士がドンパチする派手な映画かと思いきや、どちらかと言えばチョウの逃走劇なんですよねー。

で、特にわかりづらかったのが時系列と人物関係なんですよ。

時系列に関して言えば、最初は回想で進むのに、途中から通常の現在の時間軸に戻るので、今がいつなのか判断しづらく、ちょっと迷ってしまいます。

また、人物関係については、アイアイが唐突すぎて謎です。もともとチョウと何の関係もない娼婦なのに、なぜ彼女が選ばれたのか。実は過去に因縁があって、、、とかっていうのがあればまたドラマチックになりそうなのですが、そういう設定もないですからね。。。しかも、陽気というわけでも陰気というわけでもなく、ただ無表情なのでキャラクターもつかめませんでした。

チョウの妻もチョウに会いに行けない事情があるにせよ、もっと旦那に対して感じていることを吐露して欲しかったですね。あんまり旦那に対してコメントがなく、妻ということを忘れるほど。

その妻には弟がいるのですが、彼も気づいたらドンパチしてて、経緯がよくわからないまま。。。

ストーリーとキャラクターはこんな感じでちょっと置いてけぼりというか、やや不親切なところがあったと個人的には思いました。

ただ、画的にはダークな光景の中に光るネオンなど、かっこいいシーンはあるので、これは画で観る映画なのかもしれません。。。


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