世界興行収入ランキング第1位の映画は、やはり"観る"というレベルを超え、"そこにいる"んだと感じた『アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター』
【個人的な満足度】
2022年日本公開映画で面白かった順位:4/139
ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
映像:★ ×20
音楽:★★★★★
映画館で観たい:★ ×20
【作品情報】
原題:Avatar(Remastered)
製作年:2022年
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
上映時間:166分
ジャンル:SF、ファンタジー、アドベンチャー、アクション
元ネタなど:なし
【あらすじ】
22世紀、希少鉱物を求めた人類は地球から遠く離れたパンドラで〈アバター・プロジェクト〉に着手していた。“ナヴィ”と呼ばれるこの星の種族と人間のDNAを組み合わせた肉体〈アバター〉を操作員の意識で操ることで、人に有毒な大気の問題をクリアし、莫大な利益をもたらす鉱物を採掘する。
この計画に参加した元兵士ジェイク(サム・ワーシントン)は車椅子の身だったが、〈アバター〉を得て体の自由を取り戻す。
パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ちるジェイク。しかし、彼はパンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する選択を強いられていく……。
【感想】
現時点で世界最高の興行収入記録を持つ映画。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)に抜かれたのでは?と思ったんですが、どうやら2021年に中国での再公開によって再び抜き返したらしいですね(笑)僕自身、この映画を映画館で観るのは実に13年ぶりです。今回は日頃の映画に対する行いがよいのか(笑)、試写会が当たったので一足先に観てきました。本来は9月23日(金)から"2週間限定"での劇場公開です。
<映像革命と言われる圧倒的な映像美>
僕は主に2つの要素が、この映画を面白くさせていると感じています。そのうちのひとつが映像ですね。映像革命なんてよく言われていますけど、個人的には『トランスフォーマー』シリーズの方がそうじゃないかな~って思ったり(笑)いや、そうは言ってもですよ!やっぱりすごいです、この映画の映像は。今回は3D技術も進化していて、2009年の公開当時以上の映像体験ですよ。まさに、そのときのキャッチコピーである「観るのではない。そこにいるのだ。」を最も強く体感できますね。信じられないぐらいリアルなCGで作り込まれたナヴィ族やパンドラに生息する動物たち。そのナヴィ族が暮らす場所は『ファイナルファンタジー10』に出てくるマカラーニャの森のように幻想的ですし、パンドラの大自然は『ファイナルファンタジー13』のグラン=パルスを彷彿とさせる広大な光景です(すみません、ゲームやらない人にはわからないですよね。。。僕が好きなもので。。。)。で、そんなCGで描かれたファンタジーな世界で繰り広げられる戦争シーンは、もちろん実写との融合ですよ。ここもすごい迫力で。まるで映画館の大スクリーンでゲームをしているんじゃないかってぐらいのめり込んでしまえるほどの没入感です。これは映画館で観てこそですね。
<シンプルかつ胸糞なストーリー>
この映画、映像のすごさばかりに目がいきがちなんですけど、僕はシンプルなストーリー展開があってこその映像だと思うんですよね。で、このストーリーがこの映画の2つ目の面白い要素です。
この映画って、いわゆる侵略戦争の話なんですよね。人類がパンドラにある希少鉱物を力ずくで手に入れようっていう。パンドラに住むナヴィ族は先住民なのに、人類は最悪の場合は武力行使も厭わないとしているんですよ。後から来た分際でなんと身勝手なことでしょうか。そもそも、人類の歴史に目を向けても、侵略戦争というのは数多く起こってきました。この映画を作ったアメリカだって、先住民のインディアンたちを迫害してきました(大元はコロンブスのせいらしいですけど)。そんな歴史的背景を持った国が、ファンタジーの世界観でその惨たらしさを表現しているんですよね。自分たちの欲望のために、邪魔するなら殺すぞって。この映画を観たことがある人ならわかると思いますけど、10:0で人間が悪いです。同じ人間ながらも、彼らの態度に胸糞の悪さを感じるのも、この映画の印象的なところでしょう。このシンプルなストーリーがあるからこそ、圧倒的な映像によって生み出される没入感によって、侵略の惨さが伝わってきやすいんじゃないかなと思います。
<音楽にも注目してほしい>
これまで映像やストーリーなど、目で見る部分について語ってきましたが、耳から入ってくる音楽もオススメしたいです。本作の音楽を担当したのは『タイタニック』も手掛けた ジェームズ・ホーナー。所々、『タイタニック』っぽい雰囲気のBGMが流れてくるので、あの映画の曲が好きな人なら、この映画の曲もきっと好きになってくれるはずです。
<公開される劇場が限られている>
今回のリマスター版ですが、公開される劇場が意外と少ないんですよね。IMAXのように大きなスクリーンがあるところ限定なので。僕が今日観た映画館は丸の内ピカデリーのドルビーシネマなんですが、ここはすごいですよ。実は初めて行ったんですけど、特に「黒」がヤバいんですよ。普通の映画館だと、暗転してもまわりは何となく見えると思います。ところが、ドルビーシネマは完全な漆黒の闇に包まれて、自分の手すらも見えないんですよね。これは一度味わってもらいたいです。9月23日に一般公開されたら、IMAXでも観に行く予定ですけど、IMAXかドルビーシネマかは選べないかもしれません(笑)
<そんなわけで>
12月16日に続編が公開されるので、その前に復習の意味も込めてぜひ観てほしい映画です。最初にも書きましたが、9月23日から2週間限定で劇場公開さてます。追加シーンもあるので、一度観た方でも楽しめるかと!
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