まさに『スター・ウォーズ』×『七人の侍』だった『REBEL MOON — パート2: 傷跡を刻む者』
【個人的な満足度】
2024年日本公開映画で面白かった順位:26/79
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
映像:★★★★★★★★★★
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:-(配信のみ)
【作品情報】
原題:Rebel Moon: Part Two - The Scargiver
製作年:2024年
製作国:アメリカ
配信:Netflix
上映時間:123分
ジャンル:SF、アクション
元ネタなど:なし
公式サイト:https://www.netflix.com/title/81624666
【あらすじ】
※映画.comより引用。
悪の帝国マザーワールドへの復讐を誓った熱き戦士コラ(ソフィア・ブテラ)と、彼女のもとに集結した銀河の反乱者たち。一度は帝国の軍勢を退けることに成功した彼らだったが、無尽蔵の軍事力を誇る帝国が再び襲いかかる。
コラが暮らしていた村に迎え入れられた彼らは、勇敢な村人たちとともに全てをかけた最後の戦いに挑む。
【感想】
『REBEL MOON』シリーズ第2作目。前作は仲間集めがトントン拍子に進みすぎてやや物足りなさがありましたけど、今作はもうとびっきりの超絶SFバトルでザック・スナイダー監督の真骨頂って感じでした!本当に配信オンリーなのがとてつもなくもったいないですよ。これこそIMAXで観るべきなのに。てか、ネトフリオリジナル映画ももっと映画館でやってほしいですね。
<壮大な『七人の侍』>
この作品は監督自らも認めている通り、『スター・ウォーズ』シリーズ(1977-)と『七人の侍』(1954)から多大な影響を受けています。宇宙を舞台に、住民が慎ましい生活を送る星に帝国が攻めてくるから、強い仲間を集めて対抗しようって話です。前作ではその仲間集めがメインでしたが、今作ではついに帝国との決戦が描かれています。戦士たちを講師にして村人らに戦い方を教え、村中に仕掛けを施し、村の総力をもって敵を迎え撃つのです。その構図はまんま『七人の侍』ですが、これは宇宙を舞台にしたSF映画ということもあり、ブラスターに爆弾に戦闘機に戦車にと、スケールが段違いに大きいんですよ。なので、構図は『七人の侍』でも光景は『スター・ウォーズ』ってところでしょうか(笑)
今回は各キャラクターみんなに見せ場もあってかっこいいです。まあ、『七人の侍』の菊千代(三船敏郎)のような、ある意味ダークホース的なキャラクターはいませんが、前作では終盤でしか観られなかった戦闘シーンが今回は存分に描かれているので見ごたえ抜群です。あ、ダークホース的なキャラクターと言えば、菊千代とはだいぶ性格が異なりますが、ロボットのジミー(声:アンソニー・ホプキンス)がそうですかね。今作では彼も大活躍するので注目です。
<映画史上最も崇高な収穫シーン>
ザック・スナイダー監督らしく、戦闘シーンは迫力の映像に圧倒されるんですけど、自分が一番印象に残ったのは、意外にも穀物の収穫シーンなんですよ。いや、戦士たちと村人たちが普通に収穫してるだけではあるんですが、光の当て方を工夫し、スローモーションを多用することで、なんかものすごく崇高なことをしているように見えるんですよね。とはいえ、ただの収穫作業ですから。映画史上最も穀物の収穫をドラマチックに映した例なんじゃないかと思います(笑)
<続編あるのかないのか>
物語としては一応の完結はしているように感じますけど、これは壮大なサーガのごく一部なんじゃないかって思うんですよね。ゆーても、摂政のバリサリウス(フラ・フィー)はまだ生きているわけで、彼を殺さないことには真の自由はないでしょうから。また、各キャラクターにちなんだエピソードも描けそうなので、いくらでも広がりを持たせることができそうな世界観だと勝手に思っています。
<そんなわけで>
宇宙を舞台にしたスケールの大きな『七人の侍』かつ、“ザ・SF”的な世界観は個人的にはぶっ刺さりました『パート1』よりも断然面白いですよ!バリサリウスを倒すまでぜひ続けてほしいですねー。
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