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超アメイジング!人類史上最も人智を超えた戦い!谷垣健治が作る『るろ剣』×カンフーの超絶アクションといまだ“動けるデブ”が健在のサモ・ハンに世界は敵わないと思った『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』

【個人的な満足度】

2025年日本公開映画で面白かった順位:1/7👑
  ストーリー:★★★★★★★★★★
 キャラクター:★★★★★★★★★★
     映像:★×20
     音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★×20

【作品情報】

   原題:九龍城寨之圍城(Twilight of the Warriors: Walled In)
  製作年:2024年
  製作国:香港
   配給:クロックワークス
 上映時間:125分
 ジャンル:アクション
元ネタなど:なし
公式サイト:https://klockworx.com/movies/twilightwarriors/

【あらすじ】

※映画.comより引用。
1980年代。香港に密入国した青年チャン(レイモンド・ラム)は、黒社会のルールを拒んで己の道を選んだために組織から目をつけられてしまう。

追い詰められた彼は運命に導かれるように、黒社会に生きる者たちの野望が渦巻く九龍城砦に逃げ込み、そこで出会った3人の仲間たちと深い友情を育んでいく。

しかし九龍城砦を巻き込む抗争は激化の一途をたどり、チャンたちはそれぞれの信念を胸に命をかけた戦いに身を投じる。

【感想】

ヤバいヤバい!九龍城砦を舞台に繰り広げられる超絶バトルアクション映画!予告を観て面白そうだったので鑑賞したんですが、これはもう大当たり!SNSでも絶賛の嵐で、これぞアクション映画の到達点と言えますね!!

<キミは観たか!人智を超えたバトルアクションを!>

この映画はとにもかくにも開いた口が塞がらないほどの超絶アクションの数々が一番の見どころです!かつて香港に存在した巨大なスラム街である九龍城砦は、一度入ったら出られないほど複雑怪奇な迷宮。それをセットとCGで再現し、狭い建物内で繰り広げられる格闘アクションは極上のエンターテインメント!目にも止まらぬ速さで殴る蹴る刺す斬るの連続。身のまわりにある机や椅子、壁や階段を駆使してのアクロバティックなアクション。往年のジャッキー・チェンの映画を彷彿とさせるテンポのよさですよ。それでいて、ひとりで複数の敵と戦わなければならないという常に追い詰められた状況。これがもう一人対大勢の戦闘を想定して作られた飛天御剣流のようなスタイルで、まさに『るろうに剣心』×カンフーという組み合わせでメチャクチャかっこいいんです!しかも、マーベルや週刊少年ジャンプのように能力系のバトルではなく、あくまでも生身の人間の戦いなので、ギリギリリアルさを保っているところもまた憧れを持ちやすいですね。本作のアクション監督が谷垣健司氏という日本人なのも誇らしいところです。まあ、リアルといっても敵の王九(フィリップ・ン)だけは気功の使い手ということで、気を操ることで体を硬直化し、あらゆる攻撃を無効化するというひとりだけチートじみた設定で笑うんですが(笑)

<香港はアクション俳優のレベルが異次元すぎる>

最近は邦画でも『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ(2021-2024)のようにアクションに革命を起こした作品がありますが、演出が違うので単純な比較はできないものの、本作のアクションはやっぱり次元が違いました。それは僕と近い世代の役者だけでなく、おじさん世代の役者たちもアクションしまくるからなんですけど、中でも大ボス役を務めたサモ・ハンの存在は大きいですね。彼はジャッキー・チェンと同世代でカンフー映画を不動の人気に押し上げた功労者ですが、まだ動けるんですよ。。。いやだってもう72歳ですよ?しかも(言い方悪くて申し訳ないけど)デブですよ?もともと"動けるデブ"として人気を博していましたが、そんな彼がいまだにアクションやるんですよ、全力で。シルバー世代になってももいまだにアクションやる人なんて他にはシルヴェスター・スタローンぐらいじゃないでしょうか。少なくとも日本人ではパッと思いつきませんね。サモ・ハンは攻撃がヒットする瞬間に「ハイッ!」って掛け声を出すんですが、『イップ・マン 葉問』(2010)でもそうだったので、それが彼のスタイルなんでしょうね。

<歴史ある九龍城砦>

本作の舞台となる九龍城砦ってのは、かつて香港に存在した建造物で巨大なスラム街です。1993年~1994年に取り壊されてしまったので僕はリアルでは観ていないのですが、映画などで目にするあの薄暗い湿った迷宮のような構造が独特な雰囲気を放ち、危険ながらも魅力的な場所に映ります。始まりは宋(960年~1279年)にまで遡り、移民の流入や黒社会との繋がりなど、いろんな歴史があるので興味がある方は調べてみてもいいかもしれません。日本で似たような場所として中野ブロードウェイが挙げられているのが面白いですけど(笑)

<そんなわけで>

アクション映画の到達点っていうぐらいアクションがとてつもなくかっこいい映画でした。今すぐ自分もカンフー習いたいぐらい感動しました。カンフーってもう香港の国宝ですよね。しかも、本作はアクションだけじゃなくてストーリーもよくて、漢同士の友情や世代交代があって感動的なので、これは本当に本当に映画館で観てほしいです、、、!!

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