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ブラックアダムとキャプテン・アメリカが誘拐されたサンタクロースを助けるハートウォーミングなファンタジーアクション『レッド・ワン』

【個人的な満足度】

2024年日本公開映画で面白かった順位:52/126
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★★
     映像:★★★★★
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★

【作品情報】

   原題:Red One
  製作年:2024年
  製作国:アメリカ
   配給:ワーナー・ブラザース映画
 上映時間:123分
 ジャンル:ファンタジー、アクション
元ネタなど:なし
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/redone/

【あらすじ】

※公式サイトより引用。
クリスマス・イブの前夜、コードネーム"レッド・ワン”のサンタクロースが誘拐された!クリスマスを取り戻すため、子供たちの笑顔のためなら何でもする心優しいサンタクロース護衛隊長・カラム(ドウェイン・ジョンソン)は、世界一の追跡者にして賞金稼ぎのジャック(クリス・エヴァンス)と手を組み、サンタ救出に向けて世界中を飛び回ることに。

しかし、彼らの前に立ちはだかる誘拐犯は、サンタの力を利用してある恐ろしい計画を企てていた――。

果たして、二人はクリスマスまでにサンタクロースを救出できるのか!?

【感想】

「せめてあと1ヶ月後に公開したらよかったのでは?」と思うぐらいにはクリスマスな映画でした。そもそもサンタが誘拐される話ですしね(笑)そのクリスマスをモチーフに『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』っぽさが加わって、家族や友達と観て盛り上がるにちょうどいい作品になっていたと思います。

<キャスティングが最高すぎる!>

この映画の一番の推しはとにかくキャスティングです。サンタの護衛を務めるカル役には『ワイルド・スピード』シリーズ(2001-)や『ブラックアダム』(2022)のドウェイン・ジョンソンが。世界一の追跡者であるジャック役には『キャプテン・アメリカ』シリーズ(2011-)のクリス・エヴァンスが。人類最強のスーパーヒーロー2人がタッグを組んでるんだから、それだけでごはん何杯もいけちゃう。いけちゃう。こんな俺得な人選あるかよって話ですね(笑)それに加えて、サンタ役がJ・K・シモンズ。彼はトビー・マグワイア版『スパイダーマン』(2002-2007)や『ジャスティス・リーグ』(2017)にも出演。あとは、サンタを管理する組織の長官であるゾーイ役にはルーシー・リューですよ。彼女は『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ(2000-2003)や『キル・ビル』シリーズ(2003-2004)、『シャザム!〜神々の怒り〜』(2023)など、アクション映画のヒット作によく出ています。こうやってスーパーヒーロー映画に関わってきた人たちが勢ぞろいしてるもんだから、一定の世代以上にはメチャクチャ胸アツなキャスティングじゃないかと思いますね~。

<クリスマスを舞台に繰り広げられるファンタジーアクション超大作>

本作の舞台となるのはみんな大好きクリスマスです。子供たちに配るプレゼントの準備のために、サンタの街ではいろんな姿をした生物があくせく働ていました。ここがもう『スター・ウォーズ』や『ハリー・ポッター』の世界みたいで非常に夢のある光景でしたね。絵本の世界がそのまま現実になったような気分です。そのクリスマス直前にサンタが誘拐されてしまったため、カルと、サンタが誘拐されるきっかけを作ったジャックが世界各地を飛び回ることになります。カルの装備が男の子なら興奮するものばかりでね、腕力を増大させたりミニカーを本物の車に変えられるビームが出せる手甲や、体を小さくしたり元に戻したりできるスイッチのついた靴など、ドラえもんのひみつ道具みたいでメチャクチャうらやましかったんですよ。それを駆使して迫り来る敵とド派手なバトルを繰り広げるのは見ごたえがありましたし、小さな男の子ならハマる子多いと思いますね。ただ、すぐにCGとわかってしまうほどアクション部分のVFXがやや雑だったのは気になりますが、、、これは映画好きの大きなお友達の戯言ということで(笑)

<きちんとメッセージ性もある>

サンタを助けに行く過程で、かつて悪い子リストに載っていたジャックが自分の息子との向き合い方を改め、いい父親になろうと決意するところはちょっと感動的でした。自分も父親であるから余計に共感してしまうところもあると思いますが、ただのファンタジーアクションで終わらせないのはよかったですね。「日々の決断がその人を形作る」みたいなセリフは一種の教訓めいたものになっていて、人はいつからでも変われるというメッセージは大人にこそ刺さるかもしれません。

<そんなわけで>

老若男女問わず気軽に楽しめるクリスマス映画という点でオススメしたいです。キャスティングが素晴らしい分、ストーリー的にはオーソドックスすぎてちょっと物足りないと感じる大人は多いかもしれませんが、特に子供と観るには申し分ない作品です。個人的には、昨年観たサンタが悪いやつらをボッコボコのグッチャグチャにする『バイオレント・ナイト』(2022)の方が振り切ってて好きですが(笑)ちなみに、本作はホリデー映画として新たなユニバースを開拓する作品になるようで、今後の展開にも期待したいですね。

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