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スピード感あふれる動物版"オーシャンズ"のようだった『バッドガイズ』

【個人的な満足度】

2022年日本公開映画で面白かった順位:61/153
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★☆
     映像:★★★★☆
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★☆

【作品情報】

   原題:The Bad Guys
  製作年:2022年
  製作国:アメリカ
   配給:東宝東和、ギャガ
 上映時間:100分
 ジャンル:アニメ、アクション、コメディ
元ネタなど:なし

【あらすじ】

「ワルをやるなら思いきり」を合言葉に、次々とハデな盗みを成功させてきた怪盗集団<バッドガイズ>。“天才的スリ”にしてカリスマ的リーダーのウルフが率いるのは、“金庫破り”のスネーク、“変装の達人”シャーク、“肉体派”ピラニア、そして“天才ハッカーの毒舌ガール”タランチュラだ。お尋ね者の5人組が次に狙うのは、名立たる強盗たちも奪えなかった伝説のお宝《黄金のイルカ》。

しかし、あと一歩のところで大失敗…逮捕されてしまう!彼らは街の名士マーマレード教授の更生プログラムを受けることになるも、ノったフリしてウラをかき、史上最大の犯罪をもくろむ。

しかし、彼らの知らないところで、さらなる巨悪が密かに動き始めていた――。

【感想】

テンポのよさを重視した作りでサクッと観れるのがよかったです。ただ、やってるのが吹替版ばかりなんですよね。字幕派の自分としては、字幕版が上映している場所が限られてしまうのは、ちょっと残念なんですが(泣)

<安心・安定した楽しさ>

メインキャラクターの5人は怪盗集団っていうことで犯罪者ではあるんですが、怖さは全くありません。見た目が動物なので、むしろかわいいですね。それでいて、ストーリーとしてはアクションとコメディ全開で笑えるシーンもけっこうあります。様々な動物たちがそれぞれの特技を活かしてお宝を頂戴する構図は『オーシャンズ』シリーズを彷彿とさせるので、映画好きでも楽しめると思いました。まあ、その特技ってのが、各動物の特徴とは何の関係もないんですけどね(笑)ウルフだから足が速いわけでもないし、シャークだからって何でも食べるわけじゃないです。むしろ、シャークは変装の達人という設定なので、無理あるだろって感じです(笑)おそらく、一般的に人々から恐れられている動物たちが活躍するっていうのがウリなんだろうなと。

王道の展開ではありますが、仲間との友情や見た目だけで正義は図れないというメッセージもあり、安心と安定さがあります。特に、「いいことをするって気持ちいい」という流れは、子供と観るにはちょうどいいかもしれません。シェアすることの大切さはぜひ子供にも学んでほしいところです。SNSじゃなくて、自分が持っているものを分け与えるっていう意味でね。

<とにかくテンポのよさが爽快感あってサイコー>

ノリと勢いでテンポよく進んでいくのがこの映画のいいところなんですが、それを可能にしているのが3DCGアニメーションのよさを存分に活かした表現です。物理法則を無視したカーチェイスやアタッシュケースがバイクに変形するシーンなど、さすがのハリウッドでも実写じゃ難しいだろうなっていうところを、アニメならではの表現でうまく実現させているところがよかったですね。

とはいえ、テンポがいい分、都合がいいなと感じるところもあります。真犯人が発覚するところや、最後のオチなどはけっこう唐突だったりするので。でも、そんなの大して気にならないぐらいの爽快感があります。メインが動物だから、多少無理な動きがあっても許されるのかもしれません。ところでこの映画、二足歩行で人の言葉を話す動物がいるのと、そうじゃない動物がいるのはどういう棲み分けなのかは気になるところでしたが(笑)

<そんなわけで>


圧倒的なスピード感で展開していく観やすい映画です。子供向けではあると思いますけど、大人でも充分に楽しめるので、ファミリーで観に行くのはアリですね!


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