エディとヴェノムの掛け合いに笑い、カーネイジとのド派手バトルに圧倒されるも、一番大事なのはそこじゃなかった『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:8/255
ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
映像:★★★★★★★★★★
音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★★★★★★
【要素】
マーベル
スーパーヒーロー
ヴェノム
アクション
コメディ
【元になった出来事や原作・過去作など】
・漫画
『アメイジング・スパイダーマン』(1988~)
・アニメ
『スパイダーマン』(1994~1998)
『スパイダーマン・アンリミテッド』(1999年)
『スペクタキュラー・スパイダーマン』(2008年~2009年)
・映画
『スパイダーマン3』(2007)
『ヴェノム』(2018)
【あらすじ】
取材中のエディ(トム・ハーディ)に噛みつき、その血液を体内に取り込んだクレタス(ウディ・ハレルソン)。エディの血液の中に生息していた地球外生命体シンビオートが、クレタスの体内でその狂気に触れ、結合。おびただしい数の赤い触手が身体中を蝕み、増殖し、カーネイジが誕生する。
その高い戦闘力と残虐性で、収監されていた刑務所の受刑者や警官を無差別に虐殺していくカーネイジ。<大殺戮>が始まった。
世に放たれたクレタスの目的は愛するシェリーク(ナオミ・ハリス)の奪還。シェリークは音波であらゆる物を破壊する「叫び声」を持っており、その狂暴性から彼女も収監されていた。
カーネイジとシュリーク、2つの狂気が今1つになろうとしている――。
【感想】
いやー、これはマーベルファン絶対観るべきですよ!!最後まで観て度肝を抜かれますから。。。
さて、本作は2018年に公開された『ヴェノム』の続編です。スパイダーマンの宿敵として描かれるヴェノムですが、前作同様、今回も実はいいやつだったりします(笑)今回の特徴的だった点を4つほど挙げておきますね。
<エディとヴェノムの関係性>
今回、一番印象に残ったのは、何と言ってもエディとヴェノムの掛け合いのシーンでしょうね。前作でも、実は2人の相性っていいよねとは思っていたものの、今回はまさによき相棒かってぐらい仲のよさが描かれています。本当にね、ただの仲良し(笑)ヴェノムも見た目が怖くて、明らかに悪そうに見えるんですけど、実は意外といいやつなんですよ!むやみやたらに人を食べないというエディとの約束も忠実に守っていますし、失恋したエディを励まそうとする優しささえありますから!ヴェノムは地球では誰かに寄生しないと生きていけず、寄生する相手との相性もエディがベストなので、物理的にも切っても切れない関係なんですよね。だからこその仲の良さかもしれませんけど。なので、前作よりもコメディタッチな雰囲気があります。
<スパイダーマンっぽい動きやシチュエーション>
次に印象深かったのがこれです。ヴェノムは元々シンビオートと呼ばれるアメーバ状の地球外生命体です。エディに寄生した後も、触手を伸ばして壁に貼りついたり、高層ビルを駆け上がることもできるんですよね。今回は前作以上にそういうシーンが増えており、その姿はウェブシューターを使って縦横無尽に街中を駆け巡るスパイダーマンのようなんですよ。
さらに、今回はエディの元恋人であるアン(ミシェル・ウィリアムズ)のポジションが、スパイダーマンにおけるMJそのものだったことも大きいですね。終盤で、彼女が高いところから落ちそうになるシーンがあるんですけど、同じようなシーンは過去のスパイダーマンの映画でもあったと思います。アンが奇麗なブロンドヘアという要素もまた、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのMJ(エマ・ストーン)を彷彿とさせました。
<圧倒的なカーネイジの強さ>
こいつはやべぇです。無数の赤い触手を操り、殺戮の限りを尽くします。中でも、終盤のヴェノムとのバトルシーンは圧巻でした。お互いに触手を駆使したド派手なプロレスのようで、これを実写でやっちゃうんだから、相変わらずハリウッド映画はすげぇなと思います。とはいえ、寄生しているシンビオートの量としては、カーネイジ側の方が少ないのに、ヴェノムよりも戦闘力が高いのはどういう理屈なのかはちょっと気になりますけど。それは寄生したクレタスの能力との相乗効果っていうことなんですかね。
<サプライズ>
サプライズなので内緒です(笑)でも、個人的にはここが一番大事かなと思いました。下手したら、本編を凌駕するほどの勢いですよ、これ。。。
<その他>
アクションや映像としては、前作の方が勢いがあったかなあと個人的には感じましたけど、今後の展開を踏まえると、これは観なくてはならない作品だと思います!マーベルファンならなおさら!