これがインドネシアの本気か!アジアのワンダーウーマン爆誕で新たなユニバースに期待が持てる『スリ・アシィ』
【個人的な満足度】
2023年日本公開映画で面白かった順位:100/174
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★★☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★★☆
【作品情報】
原題:Sri Asih
製作年:2022年
製作国:インドネシア
配給:ライツキューブ
上映時間:133分
ジャンル:スーパーヒーロー、アクション
元ネタなど:シェアード・ユニバース「ブンミラゲット・シネマティック・ユニバース」(2019-)
【あらすじ】
※映画.comより引用。
ジャワ島のムラピ山が噴火し、車で逃げ惑う若夫婦が事故で亡くなる。死の間際に生まれた女の子、アラナ(ペフィタ・ピアース)は、孤児院で正義感の強い少女に育つ。裕福な女性に引き取られ、成長したアラナは格闘家として活躍しながらも、激しい「怒り」に飲み込まれそうになることにいつも悩んでいた。
そんなある日、トラブルに巻き込まれ養母が瀕死の重体に陥ってしまうが、アラナを見守ってきたという謎の組織に2人は助けられる。そして彼女は自らに秘められた運命を知ることとなり、伝説のヒーロー「スリ・アシィ」として火の女神の復活を阻止すべく戦うことを決心する…!
怒りの誘惑と闘う彼女がもたらすのは、「救い」か、「破壊」か…。
【感想】
「ブンミラゲット・シネマティック・ユニバース(通称BCU)」第2作目。インドネシアがやりましたよ!!まさかアジアのワンダーウーマンがここにいるとは。。。
<既視感ある設定>
ユニバースもそうですし、キャラクターのポジションもそうですし、なんかマーベルやDCみたいだと思ったそこのアナタ!まさにそうなんですよ。これはインドネシアのコミック出版社であるブンミラゲットが、マーベル・シネマティック・ユニバースにならって自社のコミック作品のヒーローを映画化するプロジェクトなんです。この映画で初めて知ったんですけど、実は2019年に『グンダラ ライズ・オブ・ヒーロー』という作品がユニバース第1作目として密かに公開されていたんですよ。「マーベルは多すぎてもう追えない……」という方、このユニバースならまだ2作目なので、十分追いつけますよ(笑)
<感想らしい感想がないぐらいにオーソドックス>
内容もマーベルにならった王道のスーパーヒーロー映画です。両親の死の間際に生れた女の子アラナが、実は伝説のヒーロー「スリ・アシィ」の化身だとして、謎の組織の助力を得ながら悪をぶちのめすという流れ。あまりにもオーソドックスすぎて、感想らしい感想もあまりないんですけど(笑)
まあ、『グンダラ ライズ・オブ・ヒーロー』でも感じたことですけど、マーベルやDCを観慣れていると、正直、全体的にチープさは感じるんですよね(笑)こういうのってやっぱりアクションや映像のド派手さがモノを言うと思うんですが、生身のバトルはややもっさりしており、CGが絡んでくるとわざとらしさが目立ちます(笑)あと、全体的に間延び感があるんですよ。。。最後の戦闘とかちょっと長すぎて少しだれちゃいました。もう少しコンパクトにできたら観やすくなると思うんですけどね。なので、映画としてはちょいと気になる点はあるものの、この世界観を僕は推したいです。
<インドネシアのワンダーウーマン>
ただ、アラナはかっこいい。美しくて強い。銃弾を腕輪ではじき、伸び縮みするスカーフを操って敵を翻弄する。うん、まんまワンダーウーマンですね(笑)もっと独自性のある特殊能力でもあるかと思いましたが、特にありませんでした。腕をクロスして衝撃波が出なくてよかったです(笑)実は彼女、すでに『グンダラ ライズ・オブ・ヒーロー』にチラッと出てるんですよね。個別作品をやる前にすでに姿が出ているというのも、ワンダーウーマンっぽいです。
<そんなわけで>
インドネシアが放つスーパーヒーロー映画第2弾ってことで、今後に期待したいですね。封印された火の女神がとりあえずのラスボスかな?彼女が復活するには、5人の腹心が必要で、その腹心たちとの戦いを順次描いていき、最後にスーパーヒーローが集結して火の女神と戦うんじゃないかと思っています。サノス的な(笑)なお、本編が終わった後にミッドクレジットシーンもあって、本当にマーベルを綺麗に踏襲してるのが面白いです(笑)