アフリカ系ドライバーとユダヤ系未亡人の交流にほっこりする『ドライビング Miss デイジー』
【個人的な満足度】
「午前十時の映画祭12」で面白かった順位:13/14
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観たい:★★★☆☆
【作品情報】
原題:Driving Miss Daisy
製作年:1989年
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
上映時間:99分
ジャンル:ヒューマンドラマ
元ネタなど:戯曲『ドライビング Miss デイジー』(1987)
【あらすじ】
1948年、ジョージア州アトランタ。元教師のユダヤ系老婦人デイジー(ジェシカ・タンディ)は、ある日、買い物に出かける途中、隣家の垣根に車を突っ込んでしまう。息子のブーリー(ダン・エイクロイド)は、母親のために初老の黒人運転手ホーク(モーガン・フリーマン)を雇う。
初めは意固地にホークを拒絶していたデイジーだったが、彼の真面目な仕事ぶりと正直な人柄に魅かれ、どこへ行くにもホークの運転する車に乗るようになる―。
【感想】
「午前十時の映画祭12」にて。1989年のアメリカ映画。内容としては、『グリーンブック』(2018)を彷彿とさせる設定。黒人運転手と白人未亡人の組み合わせっていうのはアメリカ映画らしいですね。
<真似できるものなら真似してみたいホークの対人スキル>
この映画はホークの器の広さが見どころのひとつだと思います。彼はデイジーの息子のブーリーに雇われて、デイジーの運転手を務めることになるんですが、このデイジーがめんどくさい(笑)悪い人ではないんですが、意固地で人の言うことは聞かず、ホークも仕事をしようにもやりづらい状況。素直に彼女の言うことを聞いてしまっては、せっかくお給料をもらっているのに何も仕事が手につかないですよ。普通だったら「こんなんだったらこっちから辞めてやる!」ってなってもおかしくないぐらいには、デイジーの扱いは大変そうでした。
ところが、ホークはあきらめないんですね。もともと真面目で正直な性格もあってか、ひょうひょうとデイジーに対応していくんですよ。別にこびへつらうこともせず、力づくでどうこうすることもせず。ただひたすら、彼女に何かしら話しかけ、ジョークを言い、たまに彼女をたしなめることも。1948年といったら、黒人に対する人種差別は今よりも強かったと思います。なので、圧倒的に黒人の立場が低い中、うまいこと立ち回るホークの姿は日常生活において取り入れたいほどでしたね。僕だったら、あんなめんどくさい人の対応できないですもん。よく我慢して付き添えるなって。変なこだわりを持たず、川のように流れる姿勢を取ることが大事なのかなって思いました。
<まるで少女のようなデイジー>
逆に、デイジーはデイジーで、ツンデレ女子かってぐらい素直じゃないんですよ。先にも書きましたが、とにかく意固地で。自分の意見が通らないと不機嫌になるし、とはいえ、誰かが側にいてくれないと寂しさを感じるっていう。偏屈老人そのものですね。ただ、若い頃は教師をしていたぐらいだから、基本的には丁寧かつ誰にも分け隔てなく接することができます。ホークに心を開いた後は、言葉足らずではありましたが、彼に対しての誠意を見せていましたから。
<ゆっくりなテンポに好みは分かれそう>
そんな大らかなホークと、素直になれないデイジーのやり取りはほっこりするんですが、ストーリー的には淡々と進んで行く上に、テンポもゆっくりなので、個人的にはあまりハマらなかったですね。これは好みが分かれるかもしれません。
<そんなわけで>
黒人運転手と白人未亡人の両極端な2人のやり取りに興味がある人はぜひ観てみてください。個人的には、物語の舞台となる1948年の時点でクリスピー・クリーム・ドーナツが出てきたことに驚きでした。