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映画感想

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新旧問わず、映画館で観た映画の感想を書いています。 あくまでも個人の主観なので悪しからず。
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2019年3月の記事一覧

実写の再現度がとんでもなかった『ダンボ』

2019年公開映画47本中10位。

いやいや、こんな再現度高い映画あるかよって。
3日前に何十年かぶりに1941年のオリジナル版見たんだけど、
今回マジでそのまんま実写にできてるの!!

それで言うと、1941年の方もすごいんだけどさ。
CGもない時代に手描きだけで、
あの柔らかい動き出せてるんだから。
象のブヨンブヨン感、よく表現できるなって思った。

で、それを踏まえた上で、
今回の実写も相

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人種差別についていろいろ考えさせられた『ブラック・クランズマン』

2019年公開映画46本中28位。

順位は半分より下だけど、見応えがある映画。
KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査する
警察官2人の話がメインなものの、
話としては、人種差別に基づくもので、
非常にいろいろ考えさせられる内容。

予告を見るとね、刑事モノっぽい感じするけど、
それよりも黒人VS白人の構図の方がよっぽど目立つわ。。。

KKKは世界史を専攻してないと、
あんまり詳しく知ら

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相変わらずの映像革命『バンブルビー』

2019年公開映画45本中2位!

もう!本当に!!
本当に映像がすごすぎる!!
相変わらずの映像革命すぎて興奮しかなかった!!
1作目のとき、インタビューで2万パーツをCGで作ったと聞いたけど、
今回もだろうか。。。

本作は2007年の『トランスフォーマー』より前の話。
なぜ、彼らが地球にいたのか、
そして、バンブルビーが声を失った理由、
それらが12年ぶりにわかる。
ファンにはたまらない内容

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まさに歴史の転換点『ビリーブ 未来への大逆転』

2019年公開映画44本中13位。

普段好んで見るジャンルではないにも関わらず、
これは面白かった!
まさに歴史の転換点である。
性差別と戦い、自由を手にした女性弁護士の話。
日本の弁護士ドラマと違って、
シリアスな雰囲気でピリピリした空気もあって、
いい緊張感を持って見れる映画だと思った。

1950年代のアメリカは性差別が色濃く残り、
女性は仕事も選べなければ、クレジットカードも作れない。

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王子のアベンジャーズ『PRINCE OF LEGEND』

2019年公開映画43本中28位。

これは笑うwww
王子のアベンジャーズ。
イケメンのオールスター感謝祭。
ド派手な結婚式の余興ムービー。
ボルテージの乙女ゲー実写版。

伝説の王子を目指すため、
壁ドン、お姫様抱っこ、椅子取りゲーム、
にらめっこ、バトルアクション、デート対決と
6つの種目でイケメンたちが戦う茶番

そのすべてが全世界にリアルタイムで配信されていて、
中でも壁ドンとお姫様抱っ

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順応と妄信がすごい『世界でいちばん悲しいオーディション』

2019年公開映画42本中19位。

ドキュメンタリーなので他の映画と比較しづらいけれど、
人間の順応と妄信って凄まじいなと思った映画でした。

アイドルになりたい18歳のいたいけな少女たちの、
過酷な合宿風景を追った内容。
普段、ドキュメンタリーも見ないし、
アイドルも全然興味ないのだけれど、
これはね、、、すごかった。

2018年3月に長崎県の離島で行われたオーディション合宿で、
全国から2

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パシリでしかない『君は月夜に光り輝く』

2019年公開映画41本中34位。

別につまらなくはないです。
つまらなくはないんだけど、
まあ「まるっとセカチュー系」だなあ、と。
もうパターン化しすぎていて、
面白いとか面白くないとかが、あまりない(笑)

発光病で病室から出られない永野芽郁のやりたいことを
北村匠海が代行するというパシリ映画。

北村匠海はパシられてしかいないのに、
永野芽郁のことを好きになるとか、
もう顔でしか選んでない

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『インフィニティ・ウォー』から『エンドゲーム』へしっかり橋渡しした『キャプテン・マーベル』

2019年公開映画40本中1位!
あのね、これは本当に見事すぎて。
(僕がただのマーベルファンっていうのもあるんだけどw)

『インフィニティ・ウォー』から繋がって、
『エンドゲーム』へ繋げたよおおおお!!
しっかり橋渡ししたよおおおお!!

マーベル・シネマティック・ユニバース第21弾で、
MCU初の女性単独主人公の映画。
話としては、ブリー・ラーソン演じるキャロル・ダンヴァースが、
キャプテン

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時間の大切さを説く『運び屋』

2019年公開映画39本中20位。

ひょんなことからヤクの運び屋となったおじいちゃんの話。
おじいちゃんってだけで哀愁漂うよね。。。
実際に人物背景もけっこう寂しい。

自身の経営するデイリリー農園がネット通販の台頭で潰れて、
仕事人間ゆえに家族を疎かにしていたために行き場もなく、
金銭的に行き詰まったところ、
ひょんなことから運び屋になるのだけど、
悪事に加担しつつも、
家族との関係を修復しよ

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びっくりするようなストーリー展開と主演2人の美貌が素晴らしい『シンプル・フェイバー』

2019年公開映画38本中8位。

これは完全に俺得映画でした。
なぜなら、好きなハリウッド女優トップ3のうち、
2人が出ているからね。
孫悟空とベジータがフュージョンするぐらいの戦闘力。
ジャケ買い的なノリで見に行ったけど、
映画としても面白くて正解でした。

専業主婦で、誰にも言えない秘密を抱えるアナ・ケンドリックと、
キャリアウーマンで、ある日突然失踪してしまうブレイク・ライブリー、
俺の大

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笑いあり涙ありで想像以上に面白かった『スパイダーマン:スパイダーバース』

2019年公開映画37本中2位!

予想していたよりもずっと面白かったし、
終わった後拍手が出るぐらいには、会場も盛り上がってた!!

ウィルソン・フィスクが行ったとある実験により、
違う次元から集まったスパイダーマンたちが、
自分たちの次元に戻るために所狭しと駆け巡る
スパイディーてんこ盛りムービー!!

『アベンジャーズ』に繋がるMCU
(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは別物なので、

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高橋一生がひとりで突っ走ってる『九月の恋と出会うまで』

2019年公開映画36本中30位。

1年後の未来から声が聞こえるという設定のタイムリープラブストーリー。
設定にびっくりするか、感動するかのどちらかかなと思ったけど、
そのどちらでもありませんでした。

とにかく、高橋一生がひとりで小難しいことを考えて、
わーって突っ走ったら、すべてが丸く収まりましたっていう感じで、
絶妙なぐらい「なし寄りのあり」っていう映画だったな(笑)

これは、よくもあり

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LGBTの青年の苦悩を描いた『サタデーナイト・チャーチ -夢を歌う場所-』

2019年公開映画35本中24位。
(この時点で2015年年間映画鑑賞本数タイ)

内容としては、LGBTの黒人青年が、
父親の死をきっかけに自らの性別(ジェンダー)について
悩み、考え、前を向いて歩こうとする話。

学校ではいじめられ、家族にも理解されず、行き場のない状態だったけど、
同じトランスジェンダーの人たちと出会うことで、
自分の居場所を見つけられたのはよかったな、と。

予想と違ったと

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魅力的なおっさん2人のロードムービー『グリーンブック』

2019年公開映画34本中7位。

これすっごくいい映画だった!!
さすが第91回アカデミー賞作品賞受賞作品ってだけはある。

作品賞獲る作品って、ヒューマンドラマ寄りで、
僕が普段好きなアクションとかヒーローモノとは違うから、
正直どうかなーってのはあったんだけど、
想像以上によかったです。

黒人差別が色濃くある時代において、
アメリカのディープサウスをツアーでまわる
黒人ピアニストのシャーリ

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