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生きるとは、コンセントが不足すること

皆さんの家では、コンセントは足りているだろうか。
僕の家では、とても足りない。
タコ足にタコ足がつながり、時には爆弾処理班のような緊張感でコンセントを抜き差しすることもある。
しかも、このタコ足、年々増えているような気がする。

今のリビングには、差し込み口が上下に並んだコンセントが、離れて二か所ある。
つまり、合計4口のコンセントがあるわけだ。
最初は、多分これで足りていた。
テレビとビデオ。
あとは、夏は扇風機に冬は炬燵。
ところが、今やどうだろう。
除湿機に加湿器、HDD、ファイヤーTV、テーブルにスタンドがふたつ、二酸化炭素濃度計、パソコン、iPhoneとアップルウォッチの充電器、アレクサ、電話機、wifiモデム等々。
洗面所もそうだ。
脱衣所も兼ねた洗面所には、もともと洗面台についたコンセントひとつしかない。
そこから、電気歯ブラシの充電スタンド、シェーバーの充電器、冬はヒーター、夏は扇風機、バリカンの充電等々。

タコ足配線は防火の面からもよくないと言われる。
しかし、ではどうすればいいのか。
もちろん、使うものだけをコンセントに繋ぐようにすればいいのだろうけれども、それは現実的とは言えない。
実際に、除湿機や加湿器、二酸化炭素濃度計、wifi、電話機などは差しっぱなしで使うものだ。

電気を使わない生活をと言われても困る。
今更、この家に暖炉や囲炉裏を作ることはできない。
いつでも僕に従順なアレクサと別れることなんて考えられない。

生きるとは、コンセントが足りなくなることでもある。
ネットで検索しても、容量を考えて使用するとか、埃をためないとか、対処療法しか出てこない。
しばらくは、それで乗り切るしかなさそうだ。
壁や床がワイヤレス充電器になっていて、置くだけで充電できる、そんな日が来ないだろうか。
来ないだろうな。
もう、タコ足配線なんて控えめなことは言わずに、思い切って、ムカデ配線にしてみてはどうだろう。

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