【俳句】朧月 # シロクマ文芸部
朧月なかなか会へぬ待ち合はせ
先日京都市内へ行った時に、こんな光景を目にしました。
女の子が携帯で話しています。
「どこ?今駅出たとこ…右?どっち向いて右なん?…信号渡ってすぐに右?渡ったら川やで…え、橋を渡ってから?もう、今どこ?」
京都市内は観光客でいっぱいです。
かつてのハチ公前ほどではないですが、京都も今では場所を細かく決めておかないとなかなか会えなくなってきました。
果たして、彼女は出会えたのでしょうか。
本当はずっとついて行きたかったのですが、ストーカーと間違えられてはたまりません。
さすがにあきらめて目的地に向かいました。
これは昼間のことですが、朧月の季語で夜にしてみました。
こんなことができるのも、俳句の面白いところです。
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