![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75548945/rectangle_large_type_2_5e41bdeaf80ac6c8e72dc7b283c91acc.jpeg?width=1200)
私の好きだった曲⑭:『リトル・ライズ』
昨日は、午前中に仕事を終えた後、昼過ぎから30㎞ほどLong Walkingをしました。お陰で気分と体調が良くなり、夜はついつい深酒をして寝落ちをしてしまいました。日課と位置付けている記事投稿を抜かしてしまい、またしても連続投稿記録を途切れさせてしまうという失態を犯しました。年度初めの節目になんとも不本意な事態となってしまいましたが、本日より、また気を取り直して書き連ねていきます。
本日は、私の好きだった曲~1980年代にヒットした洋楽縛り~シリーズ⑭で、フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)『リトル・ライズ Little Lies』(1987)を取り上げてみます。
ロック史に輝くレジェンドバンドの放ったスマッシュヒット
実は、2022/3/31付の「嘘」をテーマにした記事は、よく聴いていたこの曲の歌詞がヒントになっています。
『リトル・ライズ』は、フリートウッド・マックが1987年に発売した通算18枚目のアルバム『タンゴ・イン・ザ・ナイト Tango in the Night』からのシングルカット曲で、ビルボートヒット100で、最高4位を記録しています。
『タンゴ・イン・ザ・ナイト』は、バンド黄金期のメンバー
● ミック・フリートウッド Mick Fleetwood 1947/6/24- Ds
● ジョン・マクヴィー John Graham McVie 1945/11/26- B
● クリスティン・マクヴィー Christine McVie 1943/7/12- Vo
● リンジー・バッキンガム Lindsey Buckingham 1949/10/3- G/Vo
● スティーヴィー・ニックス Stevie Nicks 1948/5/26- Vo
の5人が揃って制作された最後の作品です。
この曲では、クリスティンがメインボーカルを務めています。マックらしい、洗練された音楽センスと分厚いコーラスワークでドラマティックな楽曲に仕上がっています。
フリードウッド・マック、50年の軌跡
フリートウッド・マックは、ロック史に足跡を残すレジェンドバンドです。1967年に結成されてからしばらくの間は、ギブソン・レスポールを操る名手、ピーター・グリーン(Peter Green 1946/10/29-2020/7/25)を中心とするブルースロックを基調とした渋いバンドでした。
フリートウッド・マックが最高だったのはこの頃である、という昔からの硬派なマック・ファンは多く、アメリカ人のリンジー・バッキンガム、スティーヴィー・ニックスが加入して、ポップ路線に転換して以降のフリートウッド・マックは別物であって認めない、という人々もいます。
ただ、世間一般的な認知として、フリートウッド・マックが音楽シーンのメインストリームにのし上がっていくのは、リンジー&スティーヴィー(当時二人は恋仲だった)が加入する1974年以降というのが定説です。新生マックは、1975年発売の『ファンタスティック・マック Fantastic Mac』で初の全米No.1を獲得します。続く1977年発売の『噂 Rumours』は、全世界で1700万枚以上を売り上げ、ロック史に燦然と輝く名盤に数えられています。
私のフリートウッド・マック体験
私のフリートウッド・マック体験は、ちょっと異質です。知るきっかけは、メンバーであるスティーヴィー・ニックスのソロ活動です。そして、この『タンゴ・イン・ザ・ナイト』が起点となって、過去の作品へと関心が遡っていきました。『噂』は、レンタルレコードからカセットテープにダビングしたものを、かなりの期間愛聴していました。
”ロックの歌姫”と呼ばれ、ハスキーなパワフルボイスと小悪魔的で妖艶なルックスを持つスティーヴィー・ニックスは、今も好きなアーティストです。音楽的才能の塊のようなリンジー・バッキンガムのセンス溢れるソングライティングとギターワーク、魅力的な歌声で楽曲にアクセントを与えるクリスティン・マクビー、ジョン&ミックの変幻自在で、臨機応変なリズム隊と、バランスが取れ、ハイレベルに共存する完璧なバンドだと思っていました。
味わい深い一曲
クリスティンの手によるこの曲の冒頭の歌詞
If I could turn the pages, in time then I'd rearrange just a day or two
は特に好きな部分です。当時のバンド内の人間関係は複雑な状況にあり、アルバム制作中も極度の緊張感が漂っていたと言われています。この曲の歌詞は、クリスティンが、元夫であったジョンに宛てて書かれたものである、という説もあります。このアルバムを最後に、バンドの頭脳と言っても過言ではないリンジーは脱退してソロ活動に軸足を移し、残されたメンバーによるマックの活動は停滞期へと入っていきます。本作は、バンドの終焉の影が見え隠れする中、最後の輝きを放った一曲だったように感じられます。
いいなと思ったら応援しよう!
![Markover 50〜人生後半戦を愉しむ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/10502611/profile_7de1fb4754afc40e443e18137808a39a.jpg?width=600&crop=1:1,smart)