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老後の初心を楽しむ

本日18:00に『108時間プロジェクト』が発動されました。ここ数日心待ちにしていた時計の針が動き始めました。この記事は、新宿行きの高速バスの中で書き進めますが、ワクワク感が滲み出るように熱量高く、言語化できているといいな、と思います。本日のテーマは、『老後の初心を楽しむ』です。

今日この瞬間が一番若い自分

今回の『108時間プロジェクト』のテーマは、『一分一秒を無駄にせず、自分は時間を自分はどう使っているのかを意識して過ごす』です。

よく言われることですが、今、この時が自分の一番若い時間です。過去に思いを馳せる時間、未来を思い描く時間も確かに大切です。しかし、二度と後戻りできない現在のこの時を、精一杯楽しめるようにベストを尽くすことが、実り多き過去を残し、輝かしい未来を切り拓く重要な布石になります。

そう考えれば、全てが学びの題材になるし、心を閉ざさない限りどんな状況からでもヒントが得られます。悩みに搦め捕られていたり、肉体的精神的に疲れていたりすると感性は鈍くなります。この108時間は、動く時は動き、休む時は休む、を徹底します。

老後の初心

寒空の下、自宅から高速バス乗り場には徒歩で向かいました。道中で聴いていたのは『荒木博行のbook cafe』でした。しばらく時間が経っていて、過去回からさらっていたら、世阿弥の『風姿花伝』が取り上げられていました。その中に『老後の初心』という考え方があるという話が大変興味深かったです。『風姿花伝』は歴史的名著なので、色んな読み方があるものの私自身は読んだことがないので、私の解釈は、全面的に荒木氏の解説に準拠しています。

通常、初心と言えば、原点と同義に捉えられることも多いものの、世阿弥の説く初心はそういう意味ではない、というところからはじまります。キャリア的に一花咲かせた後に、確実に巡ってくる老いと衰退に抗う為に、若かりし頃の初心を持ち出してきて、逆に苦しい思いをしてしまう、という現象は既視感があります。つい「俺は、こんなものではない」とばかり、背伸びしてしまったり、過去のノスタルジーに駆られて無謀な計画や行動を起こしてしまいがちです。

老後の初心=今日の自分のベストを尽くして生きる、という行動の積み重ねが、人生を彩り、輝きを失わせない秘訣かもしれません。

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