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名言が与えてくれるもの⑩:悲観は気分、楽観は意思
Have a nice life...
長年携わった組織との別れが近付いてきました。普段の仕事では交流が無くなってしまった社内の人達と久々に会話する機会が増えています。
過去に割と濃密な関係だった人でも、いざ縁が切れるとなると、意外と社交辞令的な会話に終始し、最後は日本語特有の「また機会があったら」、英語で言うところのHave a nice life... みたいな雰囲気で会話が終わるケースもあります。Have a nice life.は、「金輪際関わることはないだろうけど、せいぜい幸せにな」みたいな突き放して訣別するニュアンスのある表現です。
その昔、映画『ゴースト』で死者が見えるインチキ占い師役のウーピー・ゴールドバーグが、彼女の能力に気付いてつきまとうデミ・ムーアと死んだ亡霊のパトリック・スウェイジに対して、"Have a nice life. Have a nice dead."と言うシーンがあります。
「金輪際私に関わらないで!」っていう意思で叫んだことばです。あのセリフほど露骨で意地悪な言い方ではなくとも、何となく相手からよそよそしさを感じて寂しさを感じる瞬間はあります。時間が流れ、お互いが変化した結果なのでしょう。まあ、これもいい発見です。
さて、前段が随分長くなりましたが、今日紹介する心に沁みる名言は、悲観は気分、楽観は意思です。
友人から贈られたことば
このことばは、会社を辞めることを伝えた学生時代の友人からエールとしてかけてもらったものです。なかなか深い内容だなあと感じ、それ以来、心に留めて、残り少ない勤め人の日々を過ごしています。
今回名言シリーズでこのことばを取り上げるにあたり、ネットで検索したところ、どうやらこのことばには原典があるようです。それは、世界三大幸福論の一つと位置付けられる『幸福論』の著者で、フランスの哲学者・著述家、アランが残した
悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものである
です。
自分を無理やり錯覚させる
人間は気分に左右される生き物であり、同じ景色を眺めても、その時の気分次第で、良くも、悪くも見えてしまうものです。気分に支配される人生は、極めて効率が悪く、悲観的になりやすいというのは真実だと思います。
私はネガティヴ思考の癖が克服出来ないので、強い意思によって楽観的に生き抜いていく人の凄さを尊敬します。不安を掻き消すくらい真剣に物事に取り組むことで、不安な気持ちを克服しているのかもしれません。
私はこれから、意思によって新たな道を切り開いていかねばならない人生を控えています。悲観主義を完璧に封印して、楽観主義に徹するのはなかなか難しそうです。ネガティブ気分に支配されて挫けそうな時は、何度もこの言葉を引っ張り出して、自分を鼓舞していこうと思います。時には、無理やり心を錯覚させる荒療治も必要な時がくるでしょう。
悲観は気分、楽観は意思。何度呟いても、良い言葉だなぁと感じます。
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