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【追悼】森永卓郎氏

経済アナリストの森永卓郎氏(1957/7/12-2025/1/28)が、本日亡くなられました。氏はステージ4の膵臓癌で闘病中であることを公表し、亡くなる直前まで執筆活動や番組への出演を続けておられました。最後まで気力を振り絞って、仕事に殉じた人生でした。慎んでご冥福をお祈り致します。ユニークな存在であった氏について、私なりの思いを簡単に遡ります。

森永卓郎氏

私には謎の人物

経済アナリストとしての森永卓郎氏の日本での知名度(≠評価)は、トップクラスだったと思います。お元気だった頃も、余命宣告を受けながら踏ん張っておられた最近でも、薄笑いの表情を浮かべながら、歯に衣着せぬストレートな言動で、物議を醸すことも少なくありませんでした。いわゆるタブー発言も躊躇なく行うなど、言論界の中で貴重な存在だったと思います。病に冒されてしまったのは運命だったとはいえ、氏としてはまだまだ生きてやりたいことが沢山あったであろうに、67歳での早過ぎる死はさぞかし無念であったろう、と推察します。

コラムやエッセイ、多数の著書など、これまで氏の書かれたものを目にすることは多かったものの、その内容の殆どを瞬間的にはともかく、中長期では記憶しておらず、氏がどのような主義主張の持ち主で、どういう立場を支持し、どういう世の中を理想と考えている人だったのか、今一つ掴み切れずにいます。膨大な仕事量をこなすタフネスさ、人生を愉しもうとされている姿勢には敬意を表しつつも、経済アナリストとしての氏の思想は、私には深く刺さっていなかったのかもしれません。そういう意味で、私には謎めいている人でした。

また一人、ユニークな人が去った

森永氏が、人物的にも、存在的にもユニークな人だった、という評価は、決して的外れではないように思います。経歴だけ追えば、東京大学経済学部を卒業され、名門企業を歴任されてきた大変なエリートですが、外見容姿が、「オタク」のような雰囲気もあり、親しみ易さを兼ね備え、人気があったように思います。その分、敵も多かったようですが。

私の部屋にも、氏の著書が何冊かあると思います。まだ、一度も氏の著作の読書感想文をnoteで書いていないような気がするので、代表的な著作を読んでみようと思います。合掌。

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