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【追悼】ジョン・サイクス

動揺がまだ収まっていません。40年以上も敬愛してきたギタリスト、ジョン・サイクス(John Sykes, 1959/7/25-2025/1/20)の訃報に酷く衝撃を受けています。近年は闘病生活を続けていたとのことで、才能溢れたギターヒーローの満65歳での早過ぎる死を心から悼みます。


私のアイドルだったサイクス

ジョン・サイクスは、私が高校時代、ハードロックに夢中だった頃に大好きだったギタリストでした。トレードマークでもある黒のギブソン・レスポール・カスタムを弾いている所作が非常にカッコ良く、高速ピッキングと巧みなタッピングを織り交ぜた速弾きとセンス溢れるリフが私のツボで、一挙一動に憧れました。

初めてサイクスの名を知ったのは、シン・リジィ最後のギタリストとして活躍していた頃です。1983年のシン・リジィ解散後は、ホワイトスネイクに加入しました。そのメンバーの一員として1984年にスーパーロック'84に出演する為に来日した際、記念盤として発売になったソロアルバムを買いました。タイガース・オブ・パンタン時代の楽曲(『ラブ・ポーションNo.9』など)も収録され、特別定価2000円とお得だったそのレコードは、今も実家で大切に保管しています。

1曲目に収録されていたフィル・ライノットとの共作、『プリーズ・ドント・リーブ・ミー Please Don't Leave Me』は、私が好きだった曲で、1991年にデンマークのHR/HMバンド、プリティ・メイズ(Pretty Maids)がカバーして、大ヒットしました。

忘れられないThin Lizzyライブ

サイクスに関する最も濃厚な記憶は、1994年11月の『Thin Lizzy シン・リジィ/Tribute Phil Lynott Japan Tour 1994』のライブです。私が観たのは、東京で行われた4公演のうちの11/17(木)の渋谷公会堂でした。サイクスを中心に、1983年解散時のメンバーが再集結し、1986年に亡くなったフィル・ライノットのベースパートは、サイクスのバンド、ブルー・マーダーのマルコ・メンドーサが務めました。

サイクスは、リードギターに加え、亡きライノットに代わってボーカルも担当し、往年の名曲を披露してくれました。私は、高校時代の友人を誘って参戦したのですが、すっかり魅力されてしまい、喉がガラガラになりました。コンサート終了後も興奮は醒めやらず、渋谷駅近くの居酒屋で熱く語り合ったのがいい思い出です。

そのライブ以降から最近までの彼の動向は殆どチェックしていなかったものの、彼の雄姿が永遠に見られないのだと思うと無性に寂しい気持ちが込み上げてきます。合掌

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