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ピンク

同じ色じゃなかったら良かったのに

って

最初から終わりが見えているような

切ない未来を

勝手に決めつけてしまっていたね

それは

自分が知らなかった

本当の自分の色に

気付いてしまったから

だってさ

赤 と 青 が重なると

紫 になるでしょ

でもね

赤 と 赤 が重なったり

青 と 青 が重なっても

濃い赤 や 濃い青 には

決して ならないんだよ

同じ色の 安心感 と 寂しさ が

これ以上混ざらない

無の喪失感を

よりいっそう

増幅させたよ

自分は 赤 にも 青 にもなれるけど

あなたから見える色は

あなたと同じ色のままだから

せめてもう少しだけ

同じ色のふりをして

終わりに近づく時間を

引き延ばそうっ て

あなたとは

同じ色じゃなくて よかったのに

同じ色じゃなかったら

仲間じゃない何かに

なれたのかもしれないのにっ て

でもね

同じ色だったからこそ

あなたと出逢えて

ピンクになれて

もっと濃い

自分の色になれたのかもね

同じ色で混ざり合っても

違う色で混ざり合っても

誰とでも

一緒に

どんな色にでもなれるってこと

気付かせてくれたね

あなたのおかげで

前よりもっと

自分の色が

好きになれたよ

自分で自分の色を

勝手に決めつけていたね

自分だけじゃなく

誰しも皆

赤 でも 青 でもない

産まれたときから

みんなピンクなんだね

心はみんな

ピンクだから

最初からずっと

全員ピンクだったんだよね

赤 とか 青 とかは

勘違いしてただけで

元々ただのピンクだったってことに

やっと今

気付けただけ

ただ

それだけのことだったんだね