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歩いているときに足の裏を地面に打ちつけるようにしない。 地球の丸みを感じとるかの如く歩をすすめること。 〜 和の姿生(姿勢)
さっき、追い抜かれざま「おはようございます」と声をかけられて「あ、おはようございまーす!」と、わたしも返した。うちの1階にある店の店長さんだった。爽やかな笑顔で微笑みながら彼女が一瞬、上から下まで鋭く見たのを感じた。わたしはいま自分の放った「・・まーす!」の余韻を心で反芻しながら、ああ今日はきものだった、と思った。 和装の人が少ないのだから、珍しさで見られるのはもう慣れた。仕方がない、けどわたしが着るのは晴れ着じゃなく日常の一部だから、冠婚にも茶席にも似つかわしくない風